検索意図とは?SEO対策における重要性と調べ方

どうも、まつです。
この記事では「SEO対策における検索意図とはなにか?」について詳しく解説します。
検索意図の重要性や調べ方・分析について、SEO初心者にもわかりやすく書いてみましたのでぜひ参考にしてください。
目次
検索意図とは?
検索意図とは何か?を一言でいうと「検索ユーザーが検索した目的」のことです。「そのキーワードで検索した人が求めている情報」と置き換えられるかもしれません。
キーワードとは
- メンズ ファッション 30代
- モテたい 男
- 飛び込み営業 コツ
などの個別のキーワードのことです。これらの検索キーワードによって求めている情報は違いますが、その求める情報のことを検索意図と言います。
検索エンジンにインデックスさせる(並べる)ためには「検索ニーズを満たすこと」が大切です。その検索ニーズを満たす為に必要な作業が「検索意図をつかむこと」なのです。
検索意図にマッチしたコンテンツ記事が重要
コンテンツは検索意図にマッチしていることが重要です。
Googleは
- 「モテたい 男」と検索すると…
- 「モテる男になる方法」という記事が出て来る
といった形で検索ユーザーが求める記事を表示する仕組みになっています。
つまり検索意図とは「そのキーワードで検索した目的」なのです。目的は人によって微妙に違うので、ある程度検索意図を網羅した上でコンテンツを作る必要があります。
SEOにおける検索意図の3つの重要性
検索意図はSEOにおいて最重要といっても過言ではないですが、検索意図が重要な理由は3つあります。
【検索意図が重要な理由】
- インデックスされやすくなる
- ページ滞在時間が伸びやすい
- 重複ペナルティが回避できる
さて一つずつ見ていきましょう。
①インデックスされやすい(検索順位が付きやすい)
検索意図にマッチしたコンテンツは検索エンジンにインデックスされやすいです。
以下は僕のサイトの検索順位です。
検索意図にマッチしたコンテンツはGoogle側は優先的にインデックスしてくれます。
SEO上位表示の為にはまずインデックスさせることが大切ですから、検索意図へのマッチングは非常に重要です。
昔(2015年あたり)は長文なら一位になってましたが、現在は検索意図からズレたコンテンツはまったく上がらなくなりましたね。
より質の高いコンテンツに価値が付くようになっているので、検索意図にマッチした記事を書けるようになることです。
②ページ滞在時間の上昇に役立つ
検索意図にマッチしたコンテンツはページ滞在時間の上昇に役立ちます。
ページ滞在時間は2~8分くらいが多いですが、僕が書いたとある記事では滞在時間15分を叩き出したことがあります。
この記事はかれこれ半年間ほど不動の1位になっていて、テコ入れも何もしていません(文字数は12000字)。
検索意図に刺さる記事が書けるとドメインパワーの強いメディアを上回ることもあるので、個人~中小企業メディアにとっては最重要項目です。
③重複ペナルティ回避に役立つ
正確に検索意図に答えたコンテンツは重複ペナルティ回避にも役立ちます。
SEO対策で怖いのが重複コンテンツです。
重複コンテンツとはその名の通り、コンテンツのキーワードが被ってしまうことです。
めっちゃくちゃ極端な例を挙げると
- 会津若松 おすすめラーメン その①!
- 会津若松 おすすめラーメン その②!
- 会津若松 おすすめラーメン その③!
みたいな感じですね。
「会津 おすすめ ラーメン」というキーワードで記事を書く場合、一記事までにしておくべきです。二記事を書くと重複コンテンツになってしまうため、サイト全体の順位低下を招きます。
重複ペナルティは絶対に避けたい現象ですが、検索意図を把握しておけば、重複ペナルティが回避できます。
コンテンツseoのゴールとは?何を目指して検索意図を考えるか
検索意図が重要なことをわかりましたが、果たして何をゴールに考えれば良いのでしょうか?理想的なゴールの話をすると
- コンテンツSEOのゴール=収益化
です。
検索意図を入念に考えて質の高いコンテンツを作って長期的な収益化を目指すのが目的です。
ビジネスであれば収益化をしなければいけません。
検索意図にマッチさせつつも企業のゴールが達成できるようにコンテンツを作っていく必要があります。
SEOの世界にはGoogleのアップデートが頻繁に起こりますが、数百種類あるアルゴリズムで間違いなく評価され続けるのが検索意図にマッチしたコンテンツだと思っています。
正直な話をすると、個人が大手メディアをぶっちぎれるのはコンテンツ力の最大化しか無くない?というのもあります。笑
検索意図分析の基本
では検索意図の重要性がわかったところで検索意図分析の基本的な話をします。
まず検索意図を分析する上で基本としてやっているのは
- 検索ニーズの書き出し
- リテラシーの振り分け
- 抽象度の振り分け
の3つです。
①検索ニーズを書き出す
次は考えうる検索ニーズを書き出してみましょう。
検索ニーズは想像力が命です。
どこまで検索しているユーザーを具体的にイメージできるかが重要になります。
一例を挙げると
- Photoshop 使い方
という検索をするユーザーはこれからPhotoshopを使う初心者である可能性が高いです。もし中級者以上ならもっと具体的な機能の使い方を検索するはずです。
「使い方」と検索するユーザーは右も左もわからないので、基本機能の使い方をわかりやすく教える記事の方がいいと判断できます。
検索ニーズを考えるには「ユーザーが今置かれているシチュエーションを想像してみる」というのが大切になります。
②ユーザーリテラシーを分ける
まずはユーザーリテラシーを振り分けていきます。
ユーザーリテラシーとは
- 初心者か?
- 中級者か?
- 上級者か?
という、検索した内容に関する情報リテラシーのことです。検索ユーザーはリテラシーによって知りたい情報の傾向が違います。
僕の経験値でざっくり分けるとこんな感じ。
リテラシー | 特徴 | クエリ例 |
初心者 | 専門用語や難しい話よりもわかりやすいコンテンツを好む。恣意的なコンテンツを見抜けない。 |
|
中級者 | 知りたい部分をピンポイントで知れる情報を好む。恣意的なコンテンツを見抜かれる。 |
|
上級者 | 根拠や実例をより多く含んだ正確性の高い情報を好む。徹底して一次情報派で自分しか信じてない。 |
|
リテラシーが低い初心者ほど答えを相手に委ねる依存型で、上級者になるほど「自分で探す」というスタンスになります。
ただ検索ユーザーは初心者層が圧倒的に多いので、初心者向けがメインと考えて問題ないかと思います。
③コンテンツの抽象度を決める
3つ目はコンテンツの抽象度を決めていきます。
コンテンツの抽象度とは
- 全体像がつかめるコンテンツか?
- 具体的に絞り込むコンテンツか?
という抽象と具体化の度合いのことです。例えば以下の表を見てください。
検索ニーズ | キーワード例 | コンテンツの想定 |
抽象的 |
|
基本機能の使い方を紹介。 |
ちょっと抽象的 |
|
複数パターンのバナーを用意して作る過程を解説。 |
具体的 |
|
具体的な手順を画面付きでわかりやすく丁寧に解説。 |
抽象度によって求められるコンテンツが変わるのがわかりますね。
例えばテニスを初めてやる人にいきなりルールを全部説明しても覚えられないのと一緒で、初心者には覚えられる量に限界があります。
初心者にテニスを教えるなら
「ラケットを振ってみよう」
「軽くボール打ってみる?」
「ゆっくり打ち合いしてみようか」
とか、初心者でも出来ることをやってもらうと思います。
初心者にテニスを教えるなら「ああ、テニスってこんな感じなんだ」という程度に。
逆に中級以上向けだったら「ボールコントロールを上達させる」とか「フットワークを早くする」など具体的な悩みに答えるようなコンテンツになります。
検索ニーズによって求める情報がまったく違うので、抽象度を上手くリテラシー毎に振り分けてあげることが大切です。
検索意図の調べ方(初心者向け)
では最後に検索意図の調べ方について解説します。
①関連キーワードから推測する
狙っているキーワードの関連キーワードから検索意図を調べる方法です。
以下は「仕事」で関連キーワードを調べた例です。
「仕事 辞めたい」という関連キーワードが占めていることがわかります。
見るからに疲れ切っているのが伝わってきますね(;_;)
この場合は「仕事」のキーワードに対して「辞めたい」というニーズが多いということです。
サジェストのサジェストも見る
1語の次は2語のサジェストも見るのをおすすめします。
例えば「仕事辞めたい」で更に関連キーワードを見てみると、500個ほどのキーワード候補が出てきました。
「仕事辞めたい」のサジェストだけで500語なので、これだけでサイトが作れそうです。
関連キーワードを全体的に見ていくと、ざっくりと悩みが推測できます。全体的な悩みをつかむことで検索意図リサーチの精度が高くなります。
②競合サイトから検索意図を逆算する
2つ目は競合サイトから検索意図を逆算してみましょう。特に検索上位が取れている記事は検索意図にマッチングしている可能性が高いです。
検索上位の記事ページを1~10位くらいまで見てみましょう。
見るポイントとしては
- 競合サイトのタイトル
- 競合サイトのディスクリプション
- 競合サイトの見出し
- 競合サイトの文字数
- 競合サイトの画像
など競合サイトを丁寧に読んでみて、検索意図(どんな情報が求められているのか?)を逆算してみましょう。
なおそのまま構成や文章を盗むのは著作権違反なので絶対にしないでください。あくまで検索意図の傾向をつかむための分析にとどめておきましょう。
③Q&Aや掲示板で細かい検索意図を調べる
Q&Aサイト(Yahoo知恵袋)などでキーワード検索してみると、色んな質問があって細かい検索意図が調べられます。
- 「仕事辞めたい」
のキーワードでYahoo知恵袋を検索してみると、色んな悩みや質問があって検索意図の把握にバッチリ役立ちます。
Q&Aサイトにはお宝ニーズが埋まっていることが多いので、色々見てみると良いです。あまりQ&Aサイトまでリサーチする人は少ないので、コンテンツの差別化にも繋がりますよ。
④SERP(検索結果)で検索意図を分ける
キーワードを調べていると「このキーワードとキーワードは別々にした方がいいのかな?」と迷うことがあります。
例えば以下は「筋トレ やり方」と「筋トレ 方法」のキーワードで検索結果を調べた例です。
検索結果を見てみると同じページが6ページほど表示されました。検索意図が似ている場合、同じページが並びやすいです。
判断基準としては
- 検索結果の重複数が4ページ以下=検索意図が違う
- 検索結果の重複数が5ページ以上=検索意図が似ている
と考えていいです。
検索意図をしっかりと分けてコンテンツ制作することで重複ペナルティも防げて、ユーザー滞在時間も上がりやすい記事が仕上がりますよ。