検索意図とは?”SEOに強いコンテンツ設計”の基本と検索意図の調べ方・リサーチ方法

SEO対策をする上でコンテンツは最も重要です。
Googleは検索ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供したいと考えていますし、検索ユーザーが求める情報があれば積極的に上位表示させたいと考えるでしょう(多分)。
現に僕も検索意図とマッチしたコンテンツを作ることで
たった1記事で3万アクセス以上を集めることが出来ています。
検索意図を正確に把握できれば、長期的に大量のアクセスを集めることも可能です。この記事では検索意図の基本的な概念や把握する方法を詳しく解説します。
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目次
検索意図とは?
検索意図とはユーザーがそのキーワードで検索をする意図のことです。ユーザーは何も考えずに検索する訳ではありません。何らかの考え(意図)を持って検索をしています。
その「何を考えて検索をしているのか?」を検索意図といいます。
単に「検索」と一言に言っても
- ユーザーがどんな状況に置かれていて
- 何に悩みや問題を抱えていて
- どんな情報を求めて今、検索をしているのか?
などの検索意図は人それぞれ違います。
例えば「WEBマンガ おすすめ 無料」と検索した人は無料で読めるおすすめのWEBマンガを知りたいでしょうし「ダイエット 食事制限なし 短期間」だとすれば、食事制限をすることなく短期間でできるダイエット方法を知りたいと考えられます。
実際に検索をしてみると
検索意図を踏まえたコンテンツがずらっと並ぶのがわかります。
※検索結果には「無料で読めるWEBマンガ」が紹介された記事がずらっと並んでいる
※食事制限無しで痩せられるダイエット方法が検索結果を占めている
検索意図を踏まえたコンテンツがずらっと検索結果に表示されますね。実際に検索をすると、検索上位のコンテンツはすべて検索意図を踏まえたコンテンツ設計になっているのがわかります。
検索意図は1つではない
また検索意図は1つではありません。
検索ユーザーの分だけ意図は細かく分かれています。
例えば「WEBマンガ 無料 おすすめ」と一言に言っても
- 「多くの種類のWEBマンガを知りたいのか?」
- 「厳選されたおすすめのWEBマンガが知りたいのか?」
では少々意図が変わりますよね。
また「ダイエット 食事制限なし 短期間」のキーワードでも
- 短期間とは1週間なのか?
- 1ヶ月なのか?
- それとも3ヶ月なのか?
- 運動するのか?しないのか?
でもずいぶん印象が変わります(キーワード的に運動はしたくなさそうですが)。
検索意図は検索ユーザーの数だけ細かく分かれています。
こういったユーザーの属性、悩みや問題点、置かれている状況を踏まえた「検索意図」を調べて定義するのがSEOコンテンツの基本になります。
検索意図を踏まえたコンテンツのメリット
では検索意図を踏まえたコンテンツづくりによってどんなメリットがあるのか?を下記の図で見てみましょう。
検索意図とマッチしたコンテンツにはユーザー・書き手双方にメリットがあります。
ユーザーのメリット
- 悩みや問題を解決することができる
- ニーズ(欲求)を満たすことができる
- 他の情報を探す手間が省ける
書き手側のメリット
- 滞在時間が上がる
- 回遊率が上がる
- SNSシェアや被リンクの獲得
- 検索順位が上昇し、アクセスが増える
検索ユーザーのサイト利用時間が増えるとSEO評価は上昇します。その結果、検索意図とマッチしたコンテンツは検索順位の上昇によるアクセスアップに繋がります。
検索意図とズレているとユーザーは離脱する
逆に検索意図とズレがあるコンテンツはユーザーの離脱に繋がります。
ユーザーが離脱するということは
- 滞在時間も短く
- 回遊率も低く
- SNSシェアや被リンクも獲得できず
当然、検索上位表示も出来ません。
記事を量産することは大切ですが、ただ単に「タイトルにキーワードを入れるだけ」といった方法では検索上位の獲得はできないでしょう(たまたま検索意図とマッチすることはあるかもしれませんが)。
検索意図を踏まえたコンテンツでアクセスは数十倍~数百倍変わる
検索意図とマッチしたコンテンツが作れるとアクセス数の伸び率が変わります。では具体的にどのように変わるのか?を下記の図で比較してみましょう。
まずは検索意図を無視した記事です。
1ヶ月間たった27アクセスです。
キーワード対策や検索意図は何も考えていません。
そして次は検索意図とマッチしたコンテンツの場合です。
最もアクセスを集めている記事は直近1ヶ月で31655PVほどのアクセスが集められています(1記事のアクセス数)。検索意図を無視した記事と比べると1172倍のアクセス数です。
検索意図を正確に捉えたコンテンツづくりができれば適当な記事の1000倍以上のアクセスが見込める。そう考えると重要性がわかるのではないでしょうか。
主な検索意図の4つ種類と分類方法
①アクションを起こしたい:トランザクショナルクエリ
トランザクショナルは、問い合わせをしたり商品を購入するなど「アクションをしたい」という検索意図を持ったクエリです。
これらのクエリはアクションを前提として検索されているのが特徴です。
例えば
- hmb クレアチン 通販
- U-NEXT 申込み 方法
- Hulu 契約 方法
- トライ 問い合わせ 電話番号
- ブルガリ ネックレス メンズ 通販
などのクエリがトランザクショナルです。実際にこれらのクエリで検索してみると、広告が多く表示されていて、広告単価も高く設定されています。
※ブルガリ検索
広告単価が高い=稼げるクエリなので、当然上位表示難易度も高いです(アドセンスのクリック広告単価も上がります)。
トランザクショナルは上位表示難易度は高い分、上位が取れれば得られる収益は高くなります。
②情報を知りたい:インフォメーショナルクエリ
インフォメーショナルクエリは、情報を求めるクエリです。
購入や問い合わせなどに直接繋がるクエリではありませんが、サイトの信頼性が向上したりブランディングにつながりやすいのが特徴です。
クエリの具体例としては
- ブログ 読まれる 書き方
- WordPress ログイン
- 漢字 暗記方法
- 英会話 勉強方法 おすすめ
- 大胸筋 トレーニング メニュー
- ジャンプ力上げる トレーニング
- サラリーマン 副業 ばれない
などの「方法」「やり方」「手順」などのノウハウを求めるクエリです。インフォメーショナルクエリでは、売ることよりもわかりやすく丁寧に解説したノウハウが求められます。
オウンドメディアなどでPVを大きく集めている記事は、ほぼ間違いなくインフォメーショナルクエリを中心に書かれています。メールマガジンやLINE@などのリストを獲得するためのコンテンツマーケティング系も同様です。
③特定のページに行きたい:ナビゲーショナルクエリ
ナビゲーショナルクエリは特定のサイトやページに行きたい時の検索クエリです。
例えば
- ブログ集客実践の書
- au 公式サイト
- ジョイフィット
- ウィキペディア
- Google 公式サイト
- 関連キーワードツール
などのクエリですね。
訪問したいページが決まっていて、ページ先の名称などを使って検索をします。
これらは「Wikipedia」などでSEO対策をしても意味はありませんが、自分のサイトの指名検索(僕だったら株式会社SNACのまつ、ブログ集客実践の書とか)を増やすためにSNSでサイト名を発信したり、呼びやすいサイト名などを付けると良いと思います。
④位置情報・現在地を使ったローカルクエリ
ローカルクエリは位置情報を利用したクエリです。
ローカルクエリは検索ワードが同じでも「自分がどこにいるか?」によって大きく検索結果が変わります。
- コンビニ 近くの
- カフェ 近くの
- スーパー 最寄り
- 喫煙所 どこにある
- 家電量販店 周辺
- 最寄り駅 ここから
- マッサージ この辺りで
などが一般的なローカルクエリですね(割とよく使います)。
例えば渋谷にいたとしたら、「渋谷」と入れなくても「カフェ 近くの」と検索するだけで渋谷近辺のカフェ情報を表示してくれます。この場合「渋谷」と入れていなくても位置情報を使えば「渋谷 カフェ」と検索した場合と同様の検索結果を返します。
これが横浜駅にいる場合は「横浜駅 カフェ」の検索クエリと同じ検索結果になります。
⑤検索意図が複数あるクエリ
また検索意図が複数あるクエリもあります。
例えば
- 筋トレ グッズ おすすめ
というクエリは「筋トレのおすすめグッズが知りたい」という意図と「おすすめの筋トレグッズがほしい」という2つの検索意図があります。
他にも
- iPhone Xs 予約方法(もう発売してるけどw)
というワードは「iPhone Xsの予約方法を知りたい」と「予約したい」という複数の検索意図があります。
この場合は、クエリに含まれる検索意図を全部満たした記事を書くか、関連記事を書いて内部リンクを貼るようにします。どっちにするかはコンテンツボリュームを踏まえて調整するのがいいでしょう。
検索意図の調べ方・リサーチ方法
では次は具体的な検索意図を把握するための調べ方・リサーチ方法です。
実際にリサーチをして検索ユーザーの意図を正確に汲み取っていきましょう。
【※重要】検索意図は憶測や思い込みを捨てること
検索意図を把握する上で大切なのは
- 思い込みや憶測を捨てること
です。
SEO初心者にありがちなのは「このことに興味があるならこれもきっと必要だ」と勝手にいらない情報をどんどん足していくことです。
検索ユーザーを自分に都合よく仕立て上げて記事を書こうとすると間違いなく失敗します。検索ユーザーはあなたの都合の良いキャラクターではないからです。
検索意図を汲み取る上で大切なのは「事実を見ること」です。そこに思い込みや憶測はいりません。上手い言い回しもいりません。
事実だけをしっかり見つめて
検索意図を正確に把握する作業が必要です。
検索意図を把握するための大前提として思い込みや憶測は捨てましょう。
1.検索上位コンテンツを調べる
まずは検索上位コンテンツを調べる方法です。
検索上位のコンテンツは検索意図とマッチしている可能性が高いからです。
- リード文=ターゲットの悩みに共感している
- 見出し=ターゲットが求める情報の見出しがある
- 内容=検索意図に沿ったコンテンツになっている
などになります。
試しに検索上位コンテンツと下位コンテンツの違いを比較するだけでも違いがわかると思います。
検索上位コンテンツが雑な場合は、超丁寧に作り直すのも有り
ちなみに検索上位コンテンツを見て「うわ、これ雑だな…」と思ったら、同じ内容で遥かに上回るコンテンツを作るだけで検索上位が取れることがあります。
もちろん方向性は合わせていきますが、図解や動画もなく、内容が薄い場合はコンテンツで上回れば勝てる可能性が高いです。特にテキストだけで構成されているような記事は僕の大好物ですw
- 図解を入れる
- 動画を入れる
- 詳しい説明を入れる(専門用語を噛み砕いて教えたり)
こういうことをするだけで、割と簡単に検索上位が取れます。
欠点はただただ面倒くさいことです。
検索1位のコンテンツを見た時に「説明が雑だな…」と思った時は大チャンス。大幅グレードアップするだけで検索上位取れます。
・詳しい説明をする
・図解や動画の挿入
こういう丁寧なコンテンツにするだけで差別化できる。リライトってレベルを遥かに越えるとパクリとすら思われないしね。— 大島松二郎(店舗MEO) (@arata0_100) May 17, 2018
この方法の問題は「ひたすら面倒くさい」ってこと。
・図解→画像加工をする
・動画→動画を収録する
・説明→場合によってはリサーチ
こういうのを面倒くさがる人なら無理かも。でもいちいち面倒とか言ってるならブログ書くのは無理。嫌でもやるしかない。 https://t.co/cIOI9v6gK1— 大島松二郎(店舗MEO) (@arata0_100) May 17, 2018
2.Q&Aサイト(ヤフー知恵袋、goo質問版など)で調べる
ヤフー知恵袋やgoo質問版などのQ&Aサイトは検索意図の把握にかなり有効です。
また質問者自身がターゲットになるので、検索意図を掴むヒントになります。SEOキーワードで検索をしてみて、最も数が多いニーズを汲み取ってコンテンツを組み立てるのもいいと思います。
3.自分が検索していて本気で困ったことをネタにする
自分が困ったことや解決に手間取ったことをコンテンツにするのもアリです。自分が検索する時に困っているということは同じく困っているユーザーが必ずいます。
自分が検索して本気で困ったことを解決できる記事を書けば、他の誰にも書けないオリジナルコンテンツになります。
- どんな状況に置かれていたか?
- どんな悩みや問題を抱えていたか?
- 何のキーワードで検索をしたか?
- つまるところ検索で何が知りたかったのか?
などを踏まえたコンテンツづくりが出来れば、検索意図とマッチしたオリジナルコンテンツが出来ます。
まとめ
検索意図の把握はコンテンツ設計をする上で最も重要な部分です。どんな高度なSEO対策をしてもコンテンツがダメなら検索上位にはなりません。
- 検索意図が把握されたコンテンツありき
でSEO対策をすることで、より検索上位獲得に繋がります。是非、この記事を読んであなたの今後のSEO対策にお役立てください。
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