どうも、株式会社SNACのまつです。
ブログの過去記事をリライトする方法を解説しています。
主にサーチコンソールを使ってSEO評価を上げるためのやり方になので、SEOメディアを運営している人におすすめです。
実は下がりに下がったメインブログのアクセスをリライトで復活させつつあります。
30記事ほどリライトして14,680PVから30,329PVまで増えました。
リライトは新規記事より編集が楽な上に効果も出やすいです。まとまった記事数が必要ではありますが、既に100記事以上あるメディアならリライトを進めたほうが効果的かもしれません。
ブログリライトとは?
ブログリライトとは過去にすでに書いた記事を編集する作業のことです。
主には
- 文章の追記や削除
- 画像の追加や削除
- 古い情報のアップデート
などを行い、より検索ユーザーのニーズに応えられるようにブラッシュアップをしていきます。実はブログ記事のコンテンツが古くなってくると、サイト全体の検索順位が上がりにくくなります。
低品質コンテンツが増え、GoogleからのSEO評価が落ちるためです。SEO評価を上げるためには一記事一記事のクオリティや新鮮度を高く保つことが重要です。
過去記事のリライトで情報のバージョンアップを行うことで、高品質なコンテンツを増やしてサイト全体の検索順位やPVを底上げすることができます。
またリライトは新規記事よりも検索順位が早く上がるのでモチベーションも上がりやすいです。また良質なコンテンツの多いサイトはアップデートにも強いので、安定した売上にも繋がります。
ブログリライト=パクリではない
ブログのリライトのことを「競合サイトの文章を書き換えて編集すること」と思っている人が一部いるようですが、これはリライトではなくパクリです。
リライトはあくまで自分が書いた過去記事を編集する作業であって、他社の記事を真似してバレないように仕上げることではありません。
「学ぶ=真似ぶと読みます」とかいうやつは一回黙ってくれ。パクリはあくまでパクリだからダメだ。
一部のクラウドワーカーや発注者の中にはパクリをいとわない人もいるようですが、パクリライトで検索順位が上がるケースはほぼないのでやらないでください。
あとパクリライターはチャットGPTにとって代わられる可能性大です。ちゃんと勉強して高い専門知識とスキル、ライティング力を身に付けましょう。
ブログリライトでPVは上がる?(効果を見せます)
次は「ブログリライトは効果がある」とは本当なのか?という人もいると思うので、リライト前と後の検索パフォーマンスやPVの変化をスクショしてみました。
ちなみに僕のメインブログの前提条件は
- DR:29
- 記事数:266記事
- ジャンル:マーケティング、SEO、MEO、ブログノウハウなど
となります。ブログ初心者はよくわからないと思うので無視してください。
リライト前後の変化は以下からご覧ください。
というわけでした!
ブログのドメインパワーやコンテンツの質、競合のレベルにもよりますが、新規記事と比べると明らかに効果が出やすいのが特徴ですね。
ブログのリライトをする際の3つの注意点
次にブログの過去記事をリライトする場合の3つの注意点を解説します。以下の点を意識することでよりリライト効果を高めることができます。
- 効果の高い記事を優先的にリライトする
- 検索意図を考慮する
- キーワードを配置する
①効果の高い記事を優先的にリライトする
まずは効果の高い記事を優先的にリライトするようにしましょう。
リライトが効果的といっても何でもかんでもリライトすればいいというものではありません。リライトで目的を達成しやすい記事から着手することが重要です。
リライトの目的とは
- アクセスアップが見込める
- 収益アップが見込める
- 検索上位の獲得によって被リンク獲得が見込める
などが考えられます。
例えば弱小新規ドメインなら被リンクを獲得するためのリライトが有効かもしれませんし、すでにドメインも強く、記事数があるサイトなら収益アップのためのリライトが有効かもしれません。
いずれにせよ目的に合った効果が見込める記事からリライトするのが効果的です。
リライトの順番によって収益速度が変わってくるので、「効果の高いページはどれか?」から探していくようにしましょう。
②検索意図を考慮する
検索意図を考慮したリライトを行いましょう。
検索意図とは「ユーザーが検索した目的」のことで、検索ニーズとも呼ばれます。検索するユーザーは何らかの目的を持ってキーワード検索をしています。
そしてその目的が果たせるページを探してクリックをするわけです。
Googleは検索内でのクリック率やページ滞在時間なども考慮して検索順位を決定するので、検索意図に沿ったコンテンツ作りが非常に重要です。
書き直したいからリライトする=✕
リライトでよくある間違いが「書き直したいから書き直した」という施策です。これは施策として意味がありません。
ブログを長年運営していればライティング力は上がってるので一定の効果はあるかもしれませんが、大切なのは検索意図に沿ったコンテンツです。
自分が読んで文章がレベル低いと感じても、検索ユーザーの満足度が高ければ良いのです。書き直したいからではなく検索意図に沿ったコンテンツにリライトするのが正解です。
③キーワードを配置する
キーワード設定を忘れないようにしましょう。
Googleの検索エンジンに記事をインデックス(並べる)させるためにはキーワードを配置して、正しい評価を受けることが重要です。
特に重要な箇所としては
- タイトル
- ディスクリプション
- h2
この3つです。
画像altやh3、カテゴリーなどもありますが、上記3つほどではありません。
適切なキーワードを適切な箇所に設定することによってGoogleの評価漏れを防ぐことができます。
検索上位ページのタイトルやh2、ディスクリプションをチェックすると必ずキーワードが入っているのが確認できるはずです。
ブログの過去記事のリライト方法(サーチコンソールを使う)
ここからはサーチコンソールを使ったブログの過去記事のリライトを解説します。
この実践手順を踏まえることで
- 検索意図を網羅できる
- キーワードを正しく設定できる
- リライトがより早く評価される
という効果が見込めるはずなので、ぜひやってみてください。
具体的な方法は以下の手順になります。
【サーチコンソールを使った過去記事リライト方法】
- サーチコンソールの検索パフォーマンスを開く
- リライトする記事の探し方
- キーワードを埋め込む
- LSIと関連キーワードを見る
- 記事を執筆する
- 日付を変更する
- URL検査でインデックス登録する
①サーチコンソールの検索パフォーマンスを開く
まずはサーチコンソールにログインし、検索パフォーマンスのメニューを開きましょう。
「検索パフォーマンス」をクリックしてください。
検索パフォーマンスが開けました。ここからリライトする個別記事(ページ)を探していきます。
②リライトする記事の探し方
次は検索パフォーマンスを使ってリライトすべき過去記事を見つけていきましょう。
具体的な手順としては
- ページを開く
- 表示回数が多い順に開く
- キーワードを見る
の順番でチェックしていきます。
「ページ」をクリックします。
「ページ」とは個別記事のことです。「ページ」を開くことで個別記事の検索エンジン内でのクリック率や検索順位などをチェックできます。
ページ毎の検索パフォーマンスが表示されました。
検索パフォーマンス上位のページ順に並んでいるので、まずは一番上のページをクリックしてみましょう。
個別ページでは検索パフォーマンスが見れます。もう少し画面下にスクロールしてみましょう。
「クエリ」をクリックしてください。
すると個別記事で検索エンジンにインデックスされているキーワード一覧を見ることができます。画像の右側には「クリック数」「表示回数」の2つが表示されています。
「平均CTR」「平均掲載順位」もクリックして表示状態にしましょう。
これで個別記事の検索パフォーマンスをチェックし、リライトを行なっていきます。
検索パフォーマンスのキーワードの見方
検索パフォーマンスで個別記事で見るのは「キーワード(クエリ)の出現率」です。
個別記事の検索パフォーマンスを見ると、その記事で検索エンジンにインデックスされているキーワードが出てきます。
このキーワード一覧を見て「同じキーワードが出現する回数」をチェックするのです。
例えばこの記事も2018年6月1日に書いた記事を2023年4月26日にリライトしてるんですが、その際にキーワード出現数をチェックしています。
以下はこの記事のクエリ一覧のスプレッドシートです。
上記を見てみると「リライト」「ブログ」などが頻繁に出現しているのがわかりますよね。
基本的に「頻繁に出現する=検索している人が主に知りたいこと」と考えていいので、クエリの出現数を元に検索意図を考えていきます。
クエリの出現数による検索ニーズの傾向は以下の通りです。
キーワードの種類 | 特徴 | 検索意図 |
①頻繁に出現するキーワード | ・掲載順位が高い ・クリック数が多い(またはCTRが高い) |
検索ニーズの中心である |
②そこそこ出現するキーワード | ・掲載順位がそこそこ高い ・クリック数がそこそこ多い(またはCTRがそこそこ高い) |
検索ニーズの中心ではないが、関連している |
③あまり出現しないキーワード | ・掲載順位が低い ・クリック数もほぼない |
検索ニーズは関連していない |
頻繁に出現するキーワードは検索ニーズの中心である可能性が高いので、タイトルのメインキーワードやh2で使うことが多いです。そこそこ出現するキーワードは検索ニーズと関連性があるので、h2,h3などで使用しています。
③キーワードを埋め込む
検索パフォーマンスで得たキーワードを記事内に埋め込んでいく作業です。出現数を元に以下の箇所に設置しておきます。
キーワードの種類 | 設定箇所 |
最も出現するキーワード(メイン) | タイトル&ディスクリプション&h2 |
そこそこ出現するキーワード | h2 |
あまり出現しないキーワード | 場合によってh3 |
出現数の多いキーワードは多くのユーザーが答えを求めるメインキーワードとして、タイトルやディスクリプションなど主要箇所に入れていくのがおすすめです。
④LSIと関連キーワードを見る
次にタイトルキーワードでGoogle検索をして、
- LSIキーワード(再検索キーワード)
- 関連キーワード
を見ていきます。
LSIキーワードと関連キーワードで検索結果を調べる理由は、検索意図が似ているクエリがあるかを調べるためです。もし検索意図が同じクエリがあれば、タイトルやディスクリプションやh2などに含める必要があります。
LSIや関連キーワードの検索意図を調べる方法
LSIや関連キーワードの検索意図を調べる方法は「SERP(検索結果)」を見ることです。
- メインキーワード
- LSIキーワード or 関連キーワード
上記の2つの検索結果を開いて表示されるページを比較していきます。
Googleは検索意図が同じキーワードで検索をすると、同じ検索結果を出す傾向があります。たとえば以下の例です。
メインキーワードと関連キーワードで両方の検索結果を見てみることで、検索意図の違いを見ることができます。以下の図は検索意図が違う場合です。
重複ページが2ページのみとなっており、検索1位~3位のサイトもまったく違います。このような場合は検索意図も異なる可能性大なので「別記事で書くのが正解」となります。
2つのキーワードを比較した際の検索意図の判断基準は以下の表です。
検索結果の重複数 | 検索意図 | 記事の種類 |
1~2P | 違う | 関連記事 |
3~4P | 微妙に違う(例外あり) | 関連記事 |
5P~ | ほぼ同じ | 同一記事 |
主に同じページが5ページ以上でてきたら検索意図はほぼ同じと考えていいです。
ただし重複数が3~4ページだとしても検索1位~3位が重複していたら検索意図は同じと考えることもあるのでケースバイケースですね。
まあとにかく
- メインキーワード
- LSIキーワード or 関連キーワード
この2つのキーワードで検索結果を比較して、検索意図が重複するキーワードはh2あたりに入れていきましょう。
⑤記事を執筆する
次に記事を執筆します。
キーワードを配置した時点で記事はかなり書きやすいですが、主に以下の点に気をつけて書くようにしましょう。
- 検索意図から逸脱しない
- 一次情報を入れる
- 鮮度の高い情報を入れる
1.検索意図から逸脱しない
コンテンツの中身が検索意図から逸脱しないように気をつけましょう。
例えば文字数をやたらと増やそうとして、検索意図から外れた本文を書いてしまうケースがありますが、あまり意味ありません。
効果的にコンテンツを増やすためには検索意図に沿った上で増やすことです。逆に増やしようがない場合は整理整頓してまとめたほうが効果的です。
2.一次情報を入れる
可能な限り一次情報を入れるようにしましょう。
例えばあなたが読んでいるこの記事の前半でリライト前後の効果のスクショ画像を見たと思いますが、あれこそが一次情報です。
こういうのです。
↓↓↓
こういった自サイトにしかない情報発信は非常に大切です。
Googleが必ずといっていいほど評価するのがオリジナルコンテンツであり、一次情報を発信するサイトです。独自情報や検証をするようなサイトコンテンツはGoogleにもユーザーにも高い評価を受けやすいので、常に心がけるようにしてください。
3.鮮度の高い情報を入れる
なるべく鮮度の高い情報を入れるようにしてください。
例えばセール情報や割引、キャンペーン情報、ツールの使い方など新しい情報が求められるキーワードの場合、常に最新情報を提供するサイトが求められます。
古くて使えない情報を置いておくことはユーザーの離脱や再検索を招き、SEO評価の低下につながるので情報鮮度の高いコンテンツ提供を心がけましょう。
⑥日付を変更する
リライトの執筆が終わったら日付を最新日に変更しましょう。
一部では日付を最新にしただけで全体の順位が上がったというケースもあり、やはり情報の新鮮度(フレッシュネス)は重要視されています。
これを聞いて「日付だけ変更したろ」とか思う人は小手先テクニックに溺れるのでやめたほうがいいですが、せっかくコンテンツ内容を最新に更新したので、日付も最新版にしておきましょう。
⑦URL検査でインデックス登録する
記事を更新したらサーチコンソールのURL検査からインデックス登録をしておきます。
サーチコンソール上部の検索バーにURLを入れてEnterキーを押しましょう。
「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。
インデックス登録をリクエストすることで、Googleから評価されるタイミングがちょっと早くなります。特にリライトの場合、評価がかなり早いのでかならずリクエストしておいてください。
まとめ
過去記事のリライトは非常にSEO効果の高い方法です。
ブログリライトのコツとして
- 効果の高い記事を優先的にリライトする
- 検索意図を考慮する
- キーワードを配置する
の3つを意識することが重要です。より費用対効果の高いリライトを行うためにポイントを抑えた上で施策を行なっていきましょう。