地方・田舎の集客の問題点や実践方法について、当社(株式会社SNAC)が行った成功事例なども合わせてご紹介します。
都市部と地方は人口や競合店、人通りなど多くの違いがあり、マーケティング上のメリット・デメリットも大きく異なります。
ここでハッキリお伝えしておきたいのは「地方の集客はかなりカンタン」ということです。なぜならそもそも競合店が少ない上に、集客に取り組むお店も少ないからです。
そんな可能性の塊である地方の集客について詳しく書いていきたいと思います。
地方(田舎)の集客の問題点
まずは地方(田舎)における集客の問題点について挙げてみました。
東京や地方都市などと比べて田舎の集客にはどんな問題点があるのか?について考えてみましょう。
①需要が少ない
地方の集客の悩みは需要が少ないことです。
需要が少ないとは単純に求める人が少ないということです。
例えば検索エンジンでも都市部と田舎では検索数がまったく違います。
以下は同じ福島県ですが都市部の郡山と、田舎の会津若松(自分在住してます)の月間検索数です。
【会津若松市の場合】
【郡山市の場合】
- 会津若松:590回
- 郡山:1,600回
なので検索数だけで3倍の差があることがわかります。
地方同士でもこの差があるので、更に関東近辺と比較すると差はもっと大きいです。 以下は横浜市の検索数。
9,900回なので会津若松(590回)と比べると16倍以上です。
「検索する人の数が多い=需要が多い」と考えられるので、都市部や需要が多く、地方では少なくなります。
集客数を増やすためには需要があることが大前提ですが、地方は都市部と比べて人口が少ないので、都市部と同じような集客方法では数が集まらないことが多々あります。
また別の問題として人口減少などによって需要が減っているのもあり、地域全体の課題ともいえますね。
②認知度が上げにくい
認知度が上がりにくいという問題もあります。
認知度とは「あなたのサービスを知っているか?」という指標のことです。
認知度が上がるとあなたのブランドに興味を持ってくれる人が増え、指名検索が増加します。
「指名検索=あなたのビジネスが気になっている人」なので、今後顧客化する可能性が高いです。
しかし地方ではそもそもの人口も少なく、需要も少ないのでブランド認知がなかなか進みにくいです。
「どうやって認知してもらうか?」は地方集客の課題となります。
③情報が手に入りにくい
地方では集客やマーケティング関連の情報が手に入りにくいです。
地方の現状としてはウェブを使えばすぐに集客数は増やせるし、競合も少ないので、マーケティングの実践内容としては難しくありません。
問題はそれよりも「マーケティング関連情報が手に入りにくいこと」です。
東京都市部ならセミナーやワークショップ、コンサルなどのサービスが充実していますが、地方ではほとんどありません。
情報が手に入りにくいので、結果的に都市部のマーケティングを熟知したチェーン店が参入してきて個人店が潰れてしまう…なんてことが起こるのです。
地方(田舎)のお店に人を集めるコツ
では地方(田舎)の集客の問題点を踏まえて人を集めるコツって何なのか?詳しく書いてみました。
①インターネットを活用する
まずはインターネットを活用しましょう。
今の時代はスマホですぐに調べられますから、ネットを活用してあなたのお店をPRする必要があります。
例えばスナックだったら「地域名 スナック」で検索した人にお店を表示させれば多くのネットユーザーのアプローチできますよね。
記事の前半でお見せしたように地方でもネット検索を使うユーザーは一定数います。
月間590回ですが、関連キーワードを含めるともっと増えます。
また検索エンジンだけでなくインスタやTiktokを使って探す人も多いので、とにかくネットの活用は今後重要になっていきます。
②地域のネットワークを活用する
地域のネットワークを活用することも重要です。
地方は多くが人間関係で成り立っており、ずっと住んでいると全員知り合いみたいになります。
また他企業や店舗とつながることで新たな企画を生み出せることもありますし、企画をしょっちゅう打ってるお店は楽しそうと思ってきてくれる人も増えます。
例えば人のよく集まる場所やイベントなどに参加すればつながりが増えますし、そういったつながりを活用して上手くお店に来てくれるように工夫もできます。
とにかく「ネットワークに参加する」というのが地域の集客において重要です。
③イベントを開催する
イベントを開催する側になるのもあります。
日本人は生粋のイベント好きです。
お祭りやパーティー、街コンなどイベントがあるとついつい行きたくなるもの。
またイベント自体は企画と日時さえ決まっていればすぐ出来ますし、お金もさほどかかりません。
イベントと絡めれば他店舗とのコラボもしやすいですし、お互いの顧客同士がコミュニケーションを取るきっかけになるのでコミュニティの輪を広げるチャンスです。
地方(田舎)の集客方法9選
ここからは地方(田舎)の具体的な集客方法を9つ紹介します。
無料から有料の方法まで幅広く解説しているので、経営状況に合わせて実践してみてください。
①MEO対策(Googleマップ集客)
店舗集客の必須ツールであるグーグルマップを活用しましょう。
Googleマップの口コミ獲得を促進することで、ユーザーが安心感や申込みUPに繋がります。
特に「近い距離のお店に行きがちな業種」はGoogleマップの活用は必須になります。
【距離が大きく関わるビジネス】
- スーパー・コンビニ・薬局
- ファミレス
- カフェや喫茶選
- 居酒屋
- ホテル
- 観光地
- 公園
- 書店
- 服屋(ユニクロやしまむら、GUなどの大手)
- 駐車場
- パブ・スナック・キャバクラ
上記の業種は「とりま近いとこに行こう」という発想になりやすいのでMEO対策をおすすめします。
店内の写真や営業情報を更新するだけでも一定の効果が見込めます。
上記の特徴はどのお店でも基本的な価格帯が変わらないという点です。
価格帯が一緒の場合は近いほうがいいや、という選び方をするので距離が近い方がいいのです。
他の業種でもMEOは有効ですが、価格帯が上がるほどホームページやSNSなどの情報も参考にするようになるため、高価格帯ほど継続的な情報発信が必要になります(ブログやYoutubeなど)。
いずれにせよMEO対策は全業種で行ったほうがいいです。
良くわからなかったら、まずはオーナー登録から始めてみるといいでしょう。
②SEO対策(ホームページ集客)
ホームページのSEO対策を行いましょう。
「SEO対策」とは、その地域でよく検索されているあなたの業種に関係するキーワードで上位表示をさせるための対策です。
簡単にいうとこれ。
上記は「福島市 整体」でSEO対策をする場合の例です。
見込み客が「福島市 整体」で検索した際に1位~3位に自分のお店のホームページが表示されるようにページ作りやキーワードの設定を行っていきます。
SEO対策の勉強に役立つ本
SEOの勉強をするなら沈黙のWebライティングがおすすめです。
漫画のようにストーリー形式で学べつつ、本質的なSEO対策も網羅してあります。
これ一冊あれば大体OKって感じなので、SEOを学びたいなら買っておいたほうがいいです。
③ポスティング
ポスティングは手当たり次第にポストに宣伝チラシを入れていく戦法です。
ポスティングの利点はネットでアプローチ出来ない層にも情報が伝えられる点です。
僕はポスティングはすぐ捨てるタイプですが、母親(70代)は何が投函されても一度は目を通します。
世代によって反応が違うので、ネットを使わない世代にとってはポスティングの方が良かったりします。
また若い世代だったとしてもポスティングの宣伝する内容によっては興味を引く可能性があるので、ポスティングの有効性もそうですが、宣伝の中身の作りも重要になります。
④チラシ
オリジナルのチラシを作って配布する方法です。
ポスティングもチラシも紙の広告には違いないですが、チラシは新聞や月報などに折込チラシを入れて郵送します。
チラシの利点はネットでアプローチできない層にも情報が伝えられる点ですが、欠点は料金が高いことです。
地方の新聞折込でも10万を越えるのもザラです。
1~2万円程度の掲載枠もありますが「1cmの1行」だったりするのでほぼ目に付きません。
ウェブでもアプローチ可能なジャンルならウェブを選択すべきですね。
ただ商工会議所でチラシが送れるサービスもあり、超格安で送れるので試しにやってみてもいいと思います。詳しくはご自分の地域の商工会議所に行って話を聞いてみてください。
⑤SNS
Instagram、Twitter、TiktokなどのSNSアカウントを作成しておきましょう。
SNSを運用するしないに関わらずSNSアカウントは持っておいたほうがいいです。
なぜならお店の情報をSNSアカウントからチェックする人もいるからです。
アカウント名は店名や関連するキーワードを含めて作成します。
SNSアカウントのプロフィール欄には
- 地域
- 店名
- お店の特徴
- 電話番号
- 営業時間
などを正確に掲載しておくといいです。
またできればアカウント名は店舗名ではなくオーナーやスタッフ名で作るのがおすすめです。
SNSは人に対してフォロワーが増えるため、店舗名よりも自分の名前で登録したほうがファンが増えやすくなります。
投稿には適切なタグやハッシュタグを付けることで、SNS上での露出を高めることができます。
地元のハッシュタグや、食べ物に関するハッシュタグを付けて投稿しておきましょう。
⑥ウェブ広告
WEB広告を出してみましょう。
WEB広告とはGoogle広告やFacebook広告などのインターネット広告のことです。
地方で広告といえばフリーペーパーや新聞、チラシをイメージするかと思いますが、もう地方でもスマホは当たり前ですし、Youtubeも国民的に使われるメディアです。
WEB広告は月に数万円からでも出来るので、少額予算で始めてみることをおすすめします。
⑦ブログ/Youtube
ブログやYoutubeで継続的に発信していくのもおすすめです。
人は繰り返し特定の人を見ると自然と好感度が上がっていきますし、いざお店に行く時も選択肢に上がりやすいです。
投稿内容は自分のサービスと関連性が高い情報を発信しましょう。
例えばスナックだったら
- スナックの遊び方
- スナックの料金システム
- スナックでモテるお客さんの特徴
などでもいいですし、ラーメン屋だったらラーメンのアレンジ集なども有益な情報ですね。
そういえばひたすらラーメンを食べる動画をアップするYoutuberもいますね。
食べ歩きなら「とにかくラーメンが好きなんだ!」というPRになるので、結果的に自分のお店のラーメンの味への信頼も高まります。
⑧クーポンや特典の配布
割引クーポンや特典の配布をするのもいいでしょう。
「割引」「キャンペーン」「クーポン」など限定割引にはなんとなく足を向けてしまうもの。
内容は新規向けでもいいし、常連さん向けに「口コミを書いてくれた人に特別クーポンプレゼント」でも広告になります。
口コミは新規客に信頼してもらうための材料になりますし、常連客を大切にするお店は何かと紹介したくなるものです。
クーポンは紙で発行してもいいし、LINE公式などでも発行可能ので気軽に作りたいならLINE公式で作ってみましょう。
⑨地域イベントに参加する
地域のイベントに参加してお店をPRする方法です。
人はお祭りや町おこしイベントが好きなものです。
イベントに積極的に参加してお店を宣伝することで、地道に集客数を増やすことが可能です。
地方の良いところは人と人との繋がりですから、お店を知ってもらうきっかけづくりとしてやってみましょう。
地域(田舎)集客の成功事例
2019年頃からコンサルティングをさせていただいていた群馬県高崎市にある酒まんじゅう専門店「角田製菓」の二代目、角田秀治様の成功事例です。
ちなみに集客とは関係ないですが、角田製菓さんの酒まんじゅうは忖度抜きにめちゃくちゃ美味しい和菓子スイーツなので、ぜひ注文してみてください。
【こんな実績が出ました】
- 地域名キーワードでMEO/SEO両方一位を獲得
- 59件のクチコミ獲得(自演なし)
- ホームページのアクセス数が前年比367%アップ(922PV→4310PV)
- 年間売上の最高記録を達成
- ブログで複数の記事が検索一位獲得
など、当初の予想以上の成果を出すことができました。
【MEO/SEOで一位】
Googleマップ(MEO)で検索一位、二位を両方獲得しました。
SEOでもECサイト、ホームページと一位、二位を獲得しています。
【月間アクセス数が前年比で367%アップ】 ホームページのアクセス数が前年の同月との比較で922PV→4310PVとなりました。
【ブログの複数記事が検索一位を獲得】 当社で書かせていただいたブログ記事が検索一位を獲得しました。 などなど、お店の商品が魅力的な上に、マーケティング施策の実行も積極的に行っていただいたのもあいまって素晴らしい成果が出ました。
]主に行ったのは
- 集客に強いコンセプトホームページ制作
- Googleマップで上位表示するためのMEO対策
- ホームページを上位表示させるためのSEO対策
- ブランド認知を高めるための動画広告&ブログ
などになります。
当事例を詳しく知りたい方は【成功事例】月間アクセス数前年比367%アップ&年間売上記録を更新!(酒まんじゅう専門店 – 角田製菓様)を読んでみてください。