開業したのにお客が来ない理由と、お店にお客さんを呼び込む方法(3ステップ)

どうも、大島です。
この記事では『開業したのにお客さんが来ない理由と、お店にお客さんを呼び込む方法』を書いていきます。
開業後に最もおそろしいことは『新規のお客さんが全く来ない状態』ですよね。
今は知り合いや常連客で成り立っていても、毎月一定数の新規顧客を獲得していかなければ、徐々に客数は減っていっていきます。
ここでは『お店を知ってもらう方法や、呼ぶ方法』の基礎についてお伝えしますので、ぜひ実践に移してみてくださいね。
目次
開業後、お客さんが来ない理由
まず結論から言えば、開業後、あなたのお店にお客さんが来ない理由は、そもそもあなたのお店を知ることができないからです。
お店が良い・悪いではなく、『あなたのお店を知る手段がない』から、あなたのお店に行くことができないでいるのです。
そもそも『開業すれば』お客さんは集まるのか?
まず、真っ先に考えるべきことは
- そもそも開業をすれば、勝手にお客さんが集まってくるのか?
ということです。
もちろん、開業してすぐに人気が出れば嬉しいですが、果たしてそんなことがあるでしょうか?
「もしあなたがお客だったら?」と考えてみましょう。
あなたは『開業したから』お店に行きますか?
あなたは『開業したから』お店の常連になりますか?
おそらく友達、知り合い、親戚が開業したら、最初の一ヶ月くらいはお祝いとして行くかもしれませんね。
でも、果たしてそれは『新規顧客』でしょうか?
すでにあなたと繋がりがあり、連絡先も知っている人がお店に来てくれるのは『新規のお客さんを集めた』と言えるでしょうか?
更に言えば『そういう人』が、そのままお店の常連になってくれると思いますか?
おそらくNOですよね。
あくまで彼らは『知り合いのお祝いとして』来てくれている訳であって、『お店に興味を持ったから来てくれている』訳ではありません。
『お祝い期間』が終わったら、自分が行きたいお店に行くはずです。
つまり、開業の時に知り合いがたくさん来てくれるのは、ほぼほぼ『開業祝いとして』であって、新規を獲得したとは言えないわけです。
開業の『オープニング効果』で最初は人が集まる
ちなみにお店のオープニング時は、比較的盛り上がりやすいです。
『ラーメン屋やってます!』というウリ文句と、『7月1日にオープンしたラーメン屋です!』では後者の方が興味を引きます。
理由は単純で『オープニング』という最新情報で興味を引けるからです。
セールスライティング(売る文章スキル)の世界でも
- 最新式
- 最先端
- 2020年
- 新着情報
などの『最新であることを見せて反応させる』という心理テクニックがあるほどで、『新しい』というのはそれだけで武器です。
知り合いに告知をするときも、『7月にオープンするから絶対に来てよ!』と言えば、最新情報+自分の気合で、たいていの人は来てくれます。笑
つまりオープニング直後は『オープニング』という『最新情報』が使えるので、必然的に通常営業の店舗よりも集客力が高くなるのです。
数ヶ月経てば、オープニングではなくなる
ただ当然、オープニング期間は最初の一ヶ月くらいなので、ずっと使えるわけではありません。
一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月も経てば、徐々に熱も冷めてきて失速してきます。
そしてお客さんも、オープニング要素が消えた瞬間、他のお店との比較が始まります。
一ヶ月目を過ぎて二ヶ月目にさしかかったら『オープンしたばかりで…』というセリフは使えなくなり、『そもそもこのお店は他と比べて何がいいの?』という部分が問われるようになります。
『あなたのお店を知ってもらい、来てもらう仕組み』が必要
基本的に「これからお客さんになる可能性がある人(見込み客)」は、まだあなたのお店を知らないし、興味もない状態です。
もちろんお店の探し方や見つけ方も人によって違うので、ちゃんと見込み客を理解した上でアプローチをする必要があります。
つまり、もしあなたが『継続的に新規のお客さんを集めたい』なら
- まだあなたのお店を知らない人達に見つけてもらい
- あなたのお店に興味を持ってもらい
- 来店してもらう
という3つの壁をクリアしてもらう必要があります。
お客さんが集まる5つのプロセス
で、基本的にお客さんが集まるプロセスは以下のようになっています。
- 知る(認知)
- 興味を持つ(興味)
- 行きたくなる(欲求)←ここまでが超重要
- 調べる(検索)
- 行動する(予約・来店)
※詳しく知りたい人は「 AIDMA(アイドマ)の法則」とかで調べれば出てくるので、ぜひ検索してみて下さい。
これはインスタなどのSNS、Googleに限らず、だいたい同じ心理プロセスを取ります。
1.知る(認知)
知る(認知)とは、情報がパッと目の前に表示された状態です。
例えば道端を歩いているとしたら、お店の前を通りかかって一瞬看板が目に入ったとか、インスタならタイムラインやハッシュタグ検索で、写真がずらずら~っと表示された(だけ)状態ですね。
ここで写真をパッと見て『興味を持つか?持たないか?』が決まります。
ほんのコンマ何秒レベルで
- 興味を持った→写真をタップする
- 興味がない→無視
の2つの選択をするので、写真をパッと見て興味を持つかどうか?で、次のアクションを起こしてくれるかが決まります。
2.興味を持つ(興味)
興味を持つとは、インスタなどで写真が表示された瞬間に『反応を起こした』段階です。
実店舗で言えば『店の前で立ち止まった』みたいな感じですね。
インスタの場合は、写真をタップした段階で『興味』の壁をクリアしたことになります。
上の写真は写真をタップした時の画面です。
この写真を見て、『このお店行きたい!』と思ってもらえるかが決まります。
もしこの時点で『行きたい!』と思っていなくても、いいなと思っていれば違うタイミングで来る可能性もあります。
3.行きたくなる(欲求)
次は興味を持って写真を見た結果『行きたい!』と思った段階です。
行きたいと思ったら、他の写真をチェックしたり、より詳しい情報を知ろうとします。
お店によってはインスタのプロフィール欄に店舗情報が掲載されてることもあるので、情報を見てそのまま来店することもあります。
この時点ですでに『行きたい!』と思っているので、お店の詳細があれば来店につながりやすいですね。
4.調べる(検索)
『お店に行きたい!』と思ったら、次は更に詳しい情報を検索などで調べる人もいます。
キーワード検索をして、ウェブサイトをクリック(スマホだったらタップ)して…
お店のホームページをチェックします。
上記はPC画面になっていますが、実際には9割以上の人はモバイル(スマホ)検索です。
インスタの情報だけで来店する人もいますが、ホームページでメニュー一覧、こだわり、お店の外観、内観、営業時間や予約方法などの詳しい情報を求める人もいます。
口コミや評判、レビューで判断する人もいるので、良い評判や口コミが多いほど有利です。
※基本的にインスタはインスタグラマーの口コミ、検索ユーザーはGoogleマイビジネス、Twitterやツイッタラーの口コミを参考にしたりなど、同じメディアを使ってる人の意見を参考にしやすいです
5.行動する(予約・来店)
そしてお店の詳しい情報を見て、実際に行動をします。
この時点でもう予約・来店することがほぼ決まっているので
- 申込み方法が明確でわかりやすい状態
であれば問題ありません。
ただたまに予約や申込み方法が全くわからないホームページなどを見かけます(申込みリンクが見当たらないとか)。
この段階に来ても、情報が探しづらいと離脱する可能性もあるので、目立つ位置に予約・申込み用のリンクを設置しておくと良いでしょう。
ここまでまとめると
- 知る(認知)
- 興味を持つ(興味)
- 行きたくなる(欲求)
- 調べる(検索)
- 行動する(予約・来店)
の5段階ですね。
これらの流れをクリアすることで予約・来店に繋がります。
実際にお客さんを集める方法
ではここから実際にお客さんを集める方法です。
全体の流れをお伝えすると
- 競合(ライバル)を観察してみる
- 自分のお店の強みを書き出してみる
- 最高のコンテンツを出し続ける
となります。
お客さんを集める際の注意点から具体的な方法をお伝えするので、ぜひ参考にしながら実際にやってみてください。
【重要】お客さんを集める際の注意点
と、その前にお客さんを集める際の注意点を解説しておくと、ネット集客の最初の段階ではなるべく経費をかけないことが大切です。
よくありがちなのが
- とりあえずお金かけて広告を回す
- いきなり100万かけてホームページを作る
とかをしがちですが、実際めちゃくちゃリスク高いです。
何より『よくわからないけどお金をかけてみよう』という発想がなかなかリスク高いんですよね。
もちろんテスト的にやってみて学んでいける人はいいですが、多くの場合思いつきでやると失敗して凹んで終わってしまいます。
例えばインスタやTwitterを使えば経費0円で始められますし
- 反応が取れる投稿
- 反応が取れない投稿
の違いがわかれば、広告を出す際にもその感覚が役立ちます。
まずは0円で色んなパターンを投稿してみて、反応が取れる、取れない投稿を把握しておくことが大切ですね。
①競合(ライバル)を観察してみる
まずは競合(ライバル)を観察してみましょう。
例えば同業の他の地区のライバルのやり方を見てみるだけでも色んなことが学べます。
例えば下記の画面は『#ラーメン巡り』でハッシュタグ検索したものです。
写真がずらっと並んでいる中でも、より魅力的に映るものがあります。
また明るさ、距離感、角度などでも見え方が変わるので、写真を眺めるだけでも勉強になるはずです。
コンテンツによって優遇されるものも
またハッシュタグによってはトップに動画が上がってることもあります。
これをみるだけでも『トップの動画が大きく映っている=動画の方が優遇される?』などの仮説が立てられます。
競合を見るだけでも色んな角度から学べるので、自分で投稿しつつ、普段からライバルの良い部分を吸収していくと良いですね。
他の業種を見るのも参考になる
ちなみに他の業種を見てみるのも参考になります。
これは『#ピザ』で検索した例ですが、これも同じく動画がトップに上がっていますね。
他業種を見ることでより『より目立って反応が取りやすい情報』が見えてくるので、普段から5分~10分程度でも見てみると良いです。
これだけで反応が取れやすい情報がわかっていきます。
②自分のお店の強みを書き出してみる
次は競合を観察した上で自分のお店の強みを書き出してみましょう。
- メニュー(特に一推しメニュー)
- スタッフさん
- 外観
- 内観
- 調理方法
- 設備(Wi-Fi・電源・広さなど)
など、色んな角度から自分のお店の強みを書き出していきます。
『強み』は自分だけではわからない
また強みと聞くと『自分が強いと思っている部分』と思ってしまいますが、正確には『他人から見た時に感じる強み』のことです。
自分的には超普通だと思っていても、他人に話してみたら「それすごくね!?」と言われた経験は誰しもがあると思います。
それがいわゆる『本当の強み』になります。
自分では「これって強みなんかな~?」と思っても、他人から見れば強みであることも多々あるので、遠慮なしにガンガン書き出していくといいと思います。
③最高のコンテンツを出し続ける
そして3つ目は当然ながら、最高のコンテンツを出し続けます。
例えば
- ラーメンなら一押しラーメンの写真や動画
- ネイルサロンならネイルの写真や動画
- レストランなら料理の写真や動画
- 整体院ならお客さんのビフォーアフター写真や動画
などの、お店の情報をバンバン出していきます。
SNSは時間帯によってアクティブ・非アクティブ(見てる・見てない)なときがあるので、見込み客層の活動時間に合わせて投稿するのが一番いいと思います。
同じ情報を複数回出してもOK
ちなみに同じ写真を何度投稿してもOKです。
同じ投稿でもフォロワー数やアカウントの人気度によっていいね、コメント数は変わるので、むしろ一押しメニューがあるなら、何度も繰り返し出していったほうが反応が上がります。
遠慮なくガツガツ出していって、繰り返し反応をもらっていきましょう。
まとめ
開業してもお客さんが来ないのには、必ず原因がありますが、多くの場合は『新規のお客さんを呼びこむための情報がない』ことで起こります。
- インスタ
- ブログ
- ホームページ
いずれのメディアを使う場合でも、『知ってもらい、興味を持ってもらい、来店してもらう』という流れを作ることで、新規のお客さんを呼びやすくなります。
そのためには『情報を発信し続ける』ということが大切なので、ご自身のお店の強みを活かした情報を出し続けて、新規のお客さんを呼び込むきっかけを作っていきましょう。