「ChatGPTの使い方のコツと注意点」について詳しく解説していきます。
全世界で急激に利用者数を伸ばしつつあるAIチャットボット「ChatGPT」ですが、上手く活用できていますか?
おそらく多くの人は「楽をするツール」くらいの感覚で使っていると思います。だとすればまだまだAIの無限の可能性に気づけていないかもしれません。
僕もぶっちゃけそこまで気づけていません。笑
でもそこらへんの人よりは明らかに使っています。それこそこのブログもAIをフル活用しながら書いてるからです。
この記事では「ChatGPTの活用法」として、具体例を交えながら書いていこうと思います。
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ChatGPTの使い方(11つのコツ)
では早速ですがChatGPTの使い方のコツをご紹介します。以下の目次から好きな部分をタップしてください。
【ChatGPTの使い方のコツ】
①明確な言葉で伝える
なるべくChatGPTには明確な言葉で伝えるようにしましょう。
GPTは倫理観のある範囲であれば何でも回答してくれますし、可能な範囲でタスクもこなしてくれますが、明確な言葉で質問をした方が理想的な回答が得られやすいです。
以下に不明確な言葉、明確な言葉を示しておきます。
明確な言葉での質問は具体的な回答が得られやすい上に、ChatGPT側も理解しやすいので返答が速くなる傾向があります。
ただ明確な質問をする場合でも、ChatGPTは与えられた情報に基づいて回答を生成するだけなので、知識的なアドバイスは間違えることもあります。そもそもネット上の情報がぜんぶ間違ってれば完璧な回答ができるはずがないですからね。
ChatGPTはあくまで機械として学習してるだけなので、専門的なアドバイスや専門知識の代替えにはならないと思います(2023年6月時点では)。
②具体例を示す
ChatGPTに質問をする際に具体例を示すと、正確な回答が得られやすいです。例えば以下の画像を見てください。
上記の質問の②、③では「例:Apple(りんご)」「3列×5行」と具体例を示しているのがわかると思います。
このように具体例を示してあげるとその通りに出力してくれるため、ミスがなくなります。特にタスクが多くなればなるほど具体例を示して、間違いがないようにすることが大切です。
①タスクを分割する
なるべくシンプルなタスクを分割して与える方が求める回答が得られやすいです。簡単に言うと複雑なタスクを命令したい場合、「一つずつタスクを割り振る」ということです。
複雑なタスクを命令する場合、どれか質問(プロンプト)の一つでもChatGPT側の認識がずれると、上手くタスクが処理されなくなります。
しかも上手くタスクをこなせない時に、一括でプロンプトを出してると何が間違ってるのかわからなくて余計手間がかかります(結局ミスしまくって普通に作業したほうが早かったり)。
なので「まずはタスクを分割して一つ一つの命令を正しくこなせるか検証する」のです。
例えば「英単語15個を和訳付きで表にしてHTMLコードで出力する」というタスクを命令するとします。
このタスクを一つ一つ分割してみるとこんな要素が必要です。
ステップ | 質問(プロンプト)例 |
①英単語を15個書き出す | 適当な英単語を15個書き出してください |
②和訳を入れる | 英単語に和訳を入れてください。 (具体例:Apple(りんご)) |
③Tableタグで出力 | 上記の英単語15個をTableタグ(3列×6行)で出力してください。Tableタグのヘッダーはセルを結合し、ヘッダー名を「英単語一覧」としてください。 |
上記のプロンプトのように一つずつタスクを分割して命令してみましょう。
実際に指示を出してみた例がこちらです。
プロンプト「適当な英単語を15個出して」のChatGPTの回答です。
プロンプト「上記の英単語の和訳を作成してください」の回答です。
プロンプト「以下の英単語一覧を使って3列×6行のTableタグを作成してください。Tableタグのセルは結合し、ヘッダー名を「英単語一覧」と名付けてください」の解答例です。
上手くTableタグで出力してくれました。
ChatGPTは複数タスクを命令したい場合でも、まずは一つずつタスクをこなさせてから複数タスクを出した方が最終効率がいいです。
一つずつタスクが正確にこなせていれば、まとめて指示を出しても正確にこなしてくれます。仕事の効率化に使いたい人は、まずは正確かつシンプルなタスクから始めてみましょう。
④一連の流れをプロンプトにする
※「タスクを分割する」の見出しの続きになります。
タスクを分割して命令を出すとミスなくこなしてくれますが、何度も分割して命令するのは面倒ですよね。でも実は一つずつタスクをこなして問題なければ、一括で命令してもミスなくこなしてくれるんです。
以下は一括でプロンプトを出した例です。
タスクを分割して正しく動作した命令を一括で与えてみます。すると出力されたのがこちら。
画像をタップ or クリックすると拡大します。
まとめてタスクを命令しても問題なくこなせることがわかりましたね!
ただしあまりにタスク量が多いと動作する前に出力しきる前にタイムアウトすることがあるので、命令文は3つくらいまでにしておくといいと思います(それか限界ギリギrまで試す)。
このようにシンプルなタスクから徐々に人間が行うレベルの複雑なタスクを割り振っていきましょう。
⑤立ち位置を指定する
立ち位置を指定するとは「あなたは~として振る舞ってください」などポジショニングを指定することです。立ち位置を指定することで、その立場になったつもりであなたの質問に回答してくれます。
例えば以下のようなものがあります。
このように立ち位置を事前に入れることで、より聞きたいアドバイスを聞くことができます。ただし立ち位置はあくまで立ち位置なので、情報の正確性が極端に上がるわけではありません。
あと立ち位置を指定した後に終わったら解除しないとずっとその立ち位置のまま回答してくるので気をつけましょう。つい最近、松岡修造さんとして振る舞ってもらったらしばらく松岡修造さんのままでした。笑
⑥前提条件を入れる
前提条件とはChatGPT側に事前に与えておく情報です。ChatGPT側はあなたから質問を受けた場合、前提条件がないとアドバイスしようがない場合があります。
例えば「おすすめの香水を教えて」と質問したとしても
- 女性向け?男性向け?
- 年代は?
- 金額は?
など前提条件が多数存在しますので、その前提条件を明確にした方がより回答しやすいです。例えばこんな風に質問してみるといいです。
2ヶ月で5kg痩せるための食事制限ダイエット方法を教えてください。
前提条件として「2ヶ月5kg痩せる」「食事制限」という情報を指定してますよね。そうするとChatGPT側も回答の選択肢が絞られるため、回答速度と正確性が上がります。
質問をしてもズレた回答が来る場合は前提条件を追加してみましょう。
⑦深掘りする
ChatGPT側から回答が来た後、さらに深掘りして質問をするとよりニーズに合った回答が返ってきやすいです。
例えば「2ヶ月で5kg痩せるための食事制限ダイエット」の質問を見てみましょう。
割と正しいこと言ってるんですが、基本的に大雑把な回答が来ました。そこでもうちょっと深掘りして質問してみます。
カロリー制限に関して具体的な数値を聞いてみました。
2ヶ月で痩せるための具体的に減らすべき1日のカロリーを回答してくれました。ちなみに基礎代謝よりも642kcalも低い食事を2ヶ月間続けるのは相当な地獄です(経験談)。
⑧アイデアを出してもらう
ChatGPTは新しいアイデアを出すこともできます。
特にAIは既成概念にとらわれない思考やアイデアがあるので、あなたの視点を広げる手助けをしてくれるはずです。
「AIを活用してお金を稼ぐためのアイデアを箇条書きで20個並べてください。」
アイデアが返ってきました。ちなみにこの回答が気に入らない場合は回答を再生成することもできますし、「上記に続けて追加でアイデアを20個出してください」などもできます。
実際に追加で質問してみました。
過去に質問回答した内容であることを示し、さらに追加で20個のアイデアを出すように指示します。
21~40個のアイデアを出してくれました。こんな風にアイデアマンとしても使えるので、自分の頭では思い浮かばないこともChatGPTにぶん投げることで解決するかもですね。
⑨文章を作成・添削する
ChatGPTは特定の文章を作成・添削することができます。
たとえばWikpediaの文章をわかりやすいように編集したり、テーマに沿ったエッセイを作成してもらうなどです。
たとえば「面白い話」をテーマに文章作成することもできます。試しにやってみました。

びっくりするくらいつまんないですねっっっ
基本的にChatGPTは面白いという感覚がわからないので、お笑い系は苦手なようです。
ただここで終わるのはもったいないので、次はお笑い芸人の麒麟川島さんのすべらない話をベースに台本を作ってもらいました。
まず読み込ませたテキストがこちら。
文字で読んでも面白い…そしてこのテキスト台本をベースに別の登場人物に置き換えて台本を作ってもらいました。
ほぼ完コピで出してくれました。うーん、でもやっぱあんまり面白さを感じませんね…やはりお笑い系の台本作成は苦手っぽいです。笑
⑩プログラミングコードを出力してもらう
ChatGPTはプログラミングコードの知識も持っているので、ある程度のコードであればすぐに出力してくれます。
例えばプログラミング素人の僕が実際に作ってもらったのは以下のHTMLコードです。
- Tableタグで料金比較表をつくる
- テキストとURLをリンクテキストにして箇条書きでまとめる
- ContactForm7のCSSカスタマイズを出力する
僕はほとんど素人なのでこんなもんですが、プログラミングをある程度かじっていたら便利すぎて発狂すると思います(いい意味で)。
⑪成功したプロンプトを保存しておく
質問や命令をして成功したプロンプトは保存しておきましょう。
ずっとChatGPTを使ってるとプロンプトが溜まりまくってるはずです。まさか消しちゃったりしてませんよね?消してたら非常にもったいない!!!
成功するプロンプトには共通点があるので、応用すれば別のジャンルでも同じ文法で使用できますからね。
チャットワークのマイチャットやエバーノートなどにプロンプトを保存しておいたり、あるいは単語登録でいつでも呼び出せるようにしておきましょう。
ChatGPTの使い方の注意点
最後のChatGPTの使い方に関する注意点を挙げておきます。
あまりに便利なので何でもかんでも頼りたくなりますが、使う人次第でめちゃくちゃ変わるツールなので心がけが大切です。
①嘘やデタラメも多い
基本的にChatGPTは質問や命令に対して忠実に動いてくれますが、万能ツールではなく、ChatGPT3.5も4.0も情報の信憑性は判断できません。
GPTはウェブ上にある情報を見て学習していくAIですが、そもそもウェブ上に多く流れている情報自体が間違っていたらどうしようもないわけです。
情報の真偽を確かめる能力は人間しか持ってないので、ChatGPTの回答を鵜呑みにするのはやめておきましょう。情報を得るツールというよりも思考やアイデアマン、仕事の効率化ツールとして活用した方がいいと思います。
②2021年9月以前の知識である(有料版は別)
特にChatGPT3.5は2021年9月以前の知識なので最新情報は得られません。
またChatGPT自身がわからない情報の場合、事実を捏造して伝えることもあります(「幻覚」と呼ばれています)。もしChatGPTで最新情報が得たい場合はChatGPT Plus(4.0)への加入が必要です。
③思考力が低下するおそれがある
ChatGPTを単なる楽をするためのツールだと考えると、頭が良くなるどころか思考力が低下するおそれがあります。
ChatGPTは質問にも命令にも忠実に対応してくれますし、何より時間もかからないので楽をしたい気持ちはわかりますが、活用するためには使う側の学習や試行錯誤も重要です。
例えば文章を書かせるにしても目的や用途、前提条件や参考にするURLなど全体の設計図は人間が用意する必要があります。適当に書かせたとしても当たり障りのない文章しか書けないからです。
AIを活用する上での心がけとしては
- AIを活用してより人生を充実させる
というスタンスが重要です。AIは無限の可能性を秘めているので、活用する側として「どのような目的で使うのが好ましいのか?」を考えて使うようにしてみましょう。
まとめ
最後にChatGPTの使い方のコツをまとめておきます。
【ChatGPTの使い方のコツ】
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