【初心者向け】キーワード選定とは?
まずキーワード選定とはそもそも何か?というと、自分のサイトで上位表示させたいキーワードを選定すること。
検索エンジンを利用するユーザーは日々、知りたい内容をキーワードで検索しています。
スマホやPCで検索し、検索結果に出てくるページでニーズを満たしています。
これらの検索キーワードは種類によって検索されている回数が違います。
例えば「痩せない」というキーワードを調査すると、以下のようになっています。
赤枠で囲んでいる部分が月間検索数です。
この数字が大きいほど多くのアクセスが見込めます。このように狙ったキーワードで上位表示し、収益を達成するのがSEOの目的です。
キーワードによって難易度や必要作業量も変わるため、キーワード選定は最も重要な作業になります。
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【キーワード選定の補足】
よく初心者が勘違いしてしまいがちですが、キーワード選定とは「頭の中で考えた単語を入れること」ではなく、ユーザーが実際に検索しているキーワードを選定することです。調査をしていない単語をキーワードとして使用しても意味はありませんので注意してください。
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【SEO対策】キーワード選定のコツ
ここからはキーワード選定のコツについて考えていきます。
3つのコツとは
- サイトの目的から考える
- キーワードツールを使う
- 勝てるキーワードを選定する
となります。
①サイトの目的から考える
まずはサイトの目的から考えていきます。
「どの商材を売るサイトなのか?」「どのターゲット層を想定しているのか?」など目的によって選定すべきキーワードは変わります。
以下はパーソナルジムの例です。
商材 |
|
ターゲット層 |
|
ざっくり決めるとこんな感じです。
商材がパーソナルジムなので、最終的にパーソナルジムに着地するようにキーワード選定をしていきます。
ターゲットの詳細は運用しながら気づいていくことが多いので、最初からガチガチに決めなくても大丈夫です。
パーソナルジムを売るなら「一人でやってみたけど上手くいかない、挫折してしまう」という人をターゲットにするのがいいかもしれません。
②キーワードツールを使う
キーワード選定には有料ツールを使いましょう。
無料ツールでは正確な数値が調べられないので有料のキーワードツールをおすすめします。稼いでる人の100%が有料ツールを使っているので、絶対に使ったほうが良いです。
当てずっぽうでキーワードを考えると失敗するので、キーワードツールの数字を根拠にSEO対策をしましょう。
キーワードは無限にあるため、ツールで調査すればネタ切れになることもなくなります。
おすすめのキーワードツールは
- 安く使いたいならラッコキーワード(有料版)
- SEO全般の作業がしたいならAhrefs(エイチレフス)
ですね。
僕はAhrefsを使ってからラッコキーワードは解約しましたが、日本国内のツールで使いやすく、検索ボリュームも調べられるのでおすすめです。
③大手サイトとは戦わない
大手サイトとはキーワードがぶつからないようにしましょう。
競合だらけのキーワードに手を出すのは、レベル1でゾーマに戦いを挑むようなものです(DQ3)。
戦い方とかの問題ではなく無条件で負けます。
ドメインパワーによって戦えるキーワードはある程度決まっているので、大手のサイトとはキーワードが被らないようにしましょう。
キーワード選定でSEO上位表示を実現するためには?
ではキーワード選定でSEO上位表示を実現するためには具体的に何をすればいいのか?について語っていきましょう。
①競合の少ないキーワードから攻める
まずは競合の少ないキーワードから攻めることです。
勝てるキーワードとは「高確率で上位表示ができるキーワード」です。
サイトが育ってない段階では強いキーワードで上位を取るのは難しいので、勝てるキーワードから確実に取っていくことが重要です。
SEO市場の基本原則としては稼げるキーワードほど競合が多く、稼げないキーワードは競合が少ないです。
キーワードの特徴 | 競合の有無 |
アクセスが少なくて売れない | 少 |
アクセスが少ないが売れる | 中 |
アクセスが多いが売れない | 中~多 |
アクセスが多くて売れる | 多~超多 |
このようになります。
サイト運用初期はドメインパワーも弱いので、競合の少ないキーワードを確実に拾っていくのが有効です。
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【例外ジャンル】
一部例外として「記事が書く難易度が高過ぎて、ライターが少ない」というケースもあります。
- DIY
- 電気工事
- エアコン取付
- 水道工事
- 害虫駆除系
- 外壁塗装
- プログラミング(中級以上)
- ウェブデザイン(中級以上)
などは記事を書く難易度が高いため、書けるライターが少ない。
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②競合の質を大きく上回る記事を書く
SEO上位表示をするためには競合の記事を上回ることが重要です。
記事の滞在時間を伸ばすことによって、Googleの評価を伸ばすことができます。
滞在時間の目安は4分超えならだいぶ読まれていると思っていいです。10分を超えるようならほぼ検索上位が取れているはず。
キーワード選定はあくまで土台なので、最終的には記事の質が重要になります。
たまに記事を書きながら「うわっこれ絶対にいくわ(上位に)」と思ったりすることがあります。
編集してて、こりゃいくな。。と思う記事は、時間はかかっても
狙ったワードで1枚目にほぼ入る。
なので、俺は、こりゃいくな。。と思うまで記事はアップしない。
なので、新規ページなかなか増えません。。
なかなか増えないからこそ、サイト全体の構築や、必要なページの厳選に時間をかける。 https://t.co/c4ylmG1PAu
— boost! (@boost30086182) August 12, 2022
ライバルサイトに勝てると確信した時にこの感覚になります。この場合は、たとえサイトが弱小でも強い競合サイトによく勝ってました。
記事の質の目安としては
- 検索ニーズのマッチング(最重要)
- 文字数
- 記事数
- オリジナル画像数
- オリジナル動画数
などがあります。
特にオリジナルの図解やイラスト画像などはGoogleの評価が高い傾向があるのでおすすめです。
③競合よりも関連記事を充実させる
上位表示をさせるためには取りたいキーワードだけでなく、関連キーワードの記事も充実させましょう。
関連キーワードとは例えば以下になります。
キーワードの種類 | 具体例 |
メインキーワード |
|
関連キーワード |
|
メインキーワードが「パーソナルジム+地名」だったら「パーソナルジム」を含むキーワードで記事を増やしていきます。
「銀座を含むキーワードじゃダメなのか?」というとパーソナルジムが連想できるように「パーソナルジム」にした方が良いと思います。
関連キーワードの記事を増やしていくことで強力なサイトを作ることができますよ。
SEO対策のためのキーワード選定方法(手順)
では具体的なキーワード選定のやり方について解説します。
今回は「パーソナルジムに集客する」というのを例に解説していくので参考にしてください。
具体的な流れとしては
- キーワードを調査する
- 検索意図ごとにグループ化する
- カテゴリー構造を作る
の3つの手順で行っていきます。
①キーワードを調査する
まずはキーワードを調査する所から始まります。
キーワード調査にはツールが必要なので、どのツールを使うかを決めていきましょう。
キーワードツール一覧
キーワードを調査するためのツールは以下の3つがおすすめです。
ツール名 | 価格 | 特徴 |
ラッコキーワード |
|
無料版は関連キーワード調査のみ。有料版なら月間検索ボリュームも見れる。 |
キーワードプランナー |
|
無料版は数字が大雑把にしか見れない。有料版は細かい検索ボリュームが表示される。有料版を使うためにはGoogle広告を出稿する必要がある。 |
Ahrefs(エイチレフス) |
|
などSEOに関して色々出来る万能ツール。月額ちょっと高め。 |
キーワード選定は月間検索ボリュームが見れることが重要です。
僕はAhrefsを使っていますが、月額費用が高めなのでラッコキーワードが良いと思います。
ラッコキーワードは月額1000円程度と最もリーズナブルです。これからキーワード選定を始めるならラッコキーワード一択で良いかなと思いますね。
キーワード候補を書き出す
次はキーワード候補を調べていきます。
キーワード候補はユーザーのニーズ・ウォンツから深掘りして考えていきます。
ニーズ(目的) | 痩せたい |
ウォンツ(手段) | 筋トレ
食事制限 ランニング |
ニーズ・ウォンツ毎に考えられる悩みや問題点からキーワードを書き出してみましょう。
以下は実際にキーワードツールで調べてみた例です。
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【キーワード例】
キーワード | 月間検索ボリューム |
ダイエット 痩せない | 2800 |
筋トレ 痩せない | 2600 |
食事制限 痩せない | 2100 |
ランニング 痩せない | 1200 |
運動 痩せない | 400 |
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挫折した人の方がパーソナルジムに通う気になりそうなので、ネガティブワードで出してみました。
キーワードの種類によって月間検索数が違うので、複数の切り口で考えてみてください。
競合チェック
次は競合サイトがどれくらい強いか?を調べていきます。
まずは狙っているキーワード(「ダイエット 痩せない なぜ」)で検索してみましょう。
検索上位サイトのトップページのURLをコピーしてください。
終わったらAhrefsのバックリンクチェッカーにアクセスしましょう。
競合サイトのトップページURLを入れて「被リンクチェック」をクリックしてください。
競合サイトの強さがチェックできます。
この「ドメインレーティング(通称:DR)」がサイトの強さになります。
DRは0~100まであり、検索の神であるGoogleもDR98なので100は存在しません。Amazonやアップル公式サイトが80とかそれくらいだった気がします。
一応目安を書いておきましたので参考にしてください。
DR(ドメインレーティング) | 強さ | サイト例 |
0~10 | 超弱 |
|
11~20 | 弱 |
|
21~30 | 中 |
|
31~40 | 強 |
|
41~以上 | 超強 |
|
DR0~20くらいなら狙い目かと思うので、目安ですが参考程度にしてください。
FC2ブログやアメブロ、はてなブログ、知恵袋のような無料ドメインはDRが親ドメインの強さで表示されてしまうため参考になりません。
むしろ上位にFC2やアメブロ、知恵袋が出てきたら狙い目と考えていいです。DR40越えのサイトがゴロゴロ出てくる場合は撤退ですね。
こんな感じで調査を進めてください。
②検索意図毎にキーワードをグループ化する
次は検索意図毎にキーワードをグループ化していきます。
グループ化とは
- ニーズが同じキーワードをまとめる
という作業です。
ニーズが同じとは例えば
- 走る 痩せない
- ランニング 痩せない
というキーワードです。
これらは単語は違いますが、ニーズはほぼ同じです。ニーズが同じ(似ている)キーワードは同じ記事にまとめた方がGoogle評価は高くなります。
検索意図が似ているかどうかは以下の方法で判断できます。
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【検索意図が重複している例】
以下はキーワード「筋トレ やり方」「筋トレ 方法」の検索結果一覧を比較した例です。
検索結果に同じサイトの同一記事が6記事も被って出てきます。
「検索結果に同じページが多い=検索意図が似ている」ということです。この場合は同じ記事にキーワードをまとめておきます。
【検索意図が異なる例】
以下は「痩せたい」「痩せたい 5kg」で検索結果を比較した例です。
検索結果が1ページしか重複していないので「検索意図は違う」と考えられます。この場合は別々の記事で書いていきます。
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このように検索意図毎にキーワードを振り分けていきます。
振り分けたキーワードは
- 検索ボリュームが多いキーワード=タイトルに入れる
- 検索ボリュームが少ないキーワード=h2(見出し2)タグに入れる
という形で振り分けましょう。
記事がユーザーの検索意図に合っているかは非常に重要です。キーワードごとに検索結果を見て、重複しないようにグループ化していきましょう。
③カテゴリー構造をつくる
3つ目はメインキーワードを元にカテゴリー構造を作っていきます。
カテゴリー構造は「トピッククラスター」という考え方を参考に設計することが多いです。
カテゴリーキーワードを中心に構成を作ることで、重複を避けつつ評価の高いブログを育てることができます。
構造例としては以下のような感じです。
サイト構造 | 役割 | キーワード候補例 (「痩せたい」を含むもの) |
カテゴリー | 特定のキーワードの記事を収納して関連性、専門性の評価を上げる | 痩せたい |
ピラーコンテンツ | カテゴリーの中心になるメインコンテンツ(最終的に上位にしたい記事)。一番気合を入れて書くやつ | 痩せたい |
クラスターコンテンツ | ピラーコンテンツを検索上位に押し上げる補助記事 |
など。 |
って感じです。
- カテゴリー
- ピラーコンテンツ
- クラスターコンテンツ
という形でキーワードを統一しながら設計していきます。カテゴリーを作って記事を増やしていくことでSEO評価を伸ばすことができます。
カテゴリー設計でやってはいけないパターン
よくあるカテゴリーのダメパターンとしては一記事ずつキーワードを変えてしまうパターンです。以下の例を比較してみてください。
良い例 | 良くない例 |
=「痩せたい」というキーワードを含んでいるためGoogleの関連性の評価が上がりやすい |
=キーワードがバラバラなため、Googleの関連性の評価が上がりにくい |
良くない例はキーワードがバラバラになっています。
同じカテゴリー内のキーワードは統一することが重要です。同じキーワードを含む記事を増やして関連性を伸ばしていきましょう。
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【キーワード選定方法まとめ】
- キーワードを調査する
- 検索意図毎にキーワードを振り分ける
- カテゴリー構造を作る
この3つを設計しよう。
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SEO対策のキーワードはどこに入れる?
ブログのキーワードの入れ方を解説していきます。
タイトルキーワードの入れ方
タイトルキーワードの入れ方について解説です。
まずはWordPressのタイトルを設定する方法です。
WordPressのタイトル設定は投稿の新規追加、又は固定ページの新規追加画面から行います。
記事編集画面で下にスクロールしましょう。
- SEOタイトル:キーワードを含めてタイトルを作る
- ディスクリプション:キーワードを含めて60~120字程度の概要を書く
- メタキーワード:キーワードを入れておく(重要ではない)
って感じで入れておけばOKです。
無料ブログやJimdo、Wixなどサービスによって入れる箇所が異なるので「Wix SEOタイトル」とか「Jimdo SEOタイトル」などで調べてみてください。
見出し(h)キーワードの入れ方
次は見出しキーワードの入れ方です。
見出しはh2(見出し2)にキーワードを入れるようにします。
WordPressではエディタから挿入するか「Shift+ALT+2」で設定できます。
見出し2の例は以下に書いてみました。
タイトル |
|
h2(見出し2) |
|
このようにタイトルキーワードや、検索意図が似ているキーワードはh2タグに入れるようにします。
h2にキーワードを意識的に入れることによって
- タイトルキーワード
- hタグキーワード
の両方でのアクセスが期待できます。hタグを入れる際はh2タグに優先的にキーワードを入れるようにしましょう。
なおh1タグはページタイトルと重複するので入れなくて大丈夫です。
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【キーワードの入れ方まとめ】
設定箇所 | 入れるキーワード |
SEOタイトル |
|
ディスクリプション |
|
h2(見出し2) |
|
[/aside]