株式会社SNACの大島です。
この記事では「Youtubeのインストリーム広告とは何か?また広告の種類や料金、設定方法」について詳しく解説していきます。
Youtube広告の代表的な存在であるインストリーム広告についてわかりやすく書いてみましたので参考になれば幸いです。
【動画はこちら】
Youtubeのインストリーム広告とは?
インストリーム広告とは、動画の再生前などに挟まれる全画面の動画広告です。
例えば以下のような動画、Youtubeを使ってる人なら見たことありますよね。
このような動画広告がインストリーム広告です。
現在(2021年5月時点)、Youtube広告はかなり視聴単価が安い(実店舗などでは2~3円程度)のもあり、大企業から小規模事業者まで幅広く利用されています。
インストリーム広告の事例は以下を参考にしてください。
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インストリーム広告のメリット・デメリット
インストリーム広告のメリット、デメリットについて説明します。
メリット
ブランド認知が起こりやすい
メリットの1つ目は
- ブランド認知が起こりやすい
という点です。
他の広告媒体と比べ、インストリーム広告は全画面に表示されますよね。
画面内に色んな情報がある場合と比べて、全画面に表示されるインストリーム広告のほうが広告想起(広告を思い出すこと)が起きやすいです。
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【PPC広告】
※広告が複数あるため、自社広告だけに注目してもらえるとは限らない
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【インストリーム広告】
※全画面に自社広告だけが表示されるため、印象に残りやすい
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ブランド認知が起こることによって信頼感が増し、見込み客の購入率をUPさせることができます。
拡散されやすい
インストリーム広告の内容によっては拡散が起こることもあります。
例えばこちらのガリガリくんの動画広告では「全社員が頭を下げる」という前代未聞の広告で大きな反響が起きました。
神妙な面持ちで何をするかとおもったら「値上げの謝罪」というユニークな動画でしたね。笑
この動画のコメント欄では
「10円値上げするだけでCMを作り社員幹部が出席し、頭を下げる
こんな誠実なCMは他にない」「このCM創った人凄いな。
有名芸能人を起用するより売り上げ上がったんじゃない?
だって皆の心温かいコメントが物語ってる。」「とても素晴らしい人達だと思う。何故この人達からナポリタン味が生まれたのか理解できない」
「別に値上げしてもええで。なくなる寂しさに比べたら全然気にしないよ」
など温かいコメントに溢れていました。話題性の高い動画を作ることによって拡散効果を起こすこともできます。
デメリット
インストリーム広告のデメリットは動画制作の敷居が高いという点です。
例えば大企業の場合
- 広告戦略の立案(予算や企画、配信期間の調整)
- タレントの起用
- 広告の台本制作
- 動画の撮影編集
などで資金も手間もかかりますし、
実店舗など小規模事業者の場合は
- インタビューや
- 内観、外観
- スタッフの様子
- お客様の声
など広告出稿までの工数が多いのが特徴です。動画の企画・構成や撮影編集などの手間はデメリットかもしれませんね。
インストリーム広告の種類
インストリーム広告の種類にはざっくり分けると
- スキップ可能な広告(5秒スキップ)
- スキップが不可能な広告(15秒スキップ)
があります。
15秒経ってからスキップするタイプの動画は、Youtubeの利便性を下げるため不快に思う人が多いので、5秒スキップの方が良いと思いますね。
ちなみに広告費用の計算方法は
- 30秒以上視聴する
- 30秒未満の動画の場合は全部視聴する
- 動画に対して何らかのアクションを起こす
のいずれかの場合のみ料金が加算されるので、スキップされれば費用はかかりません。
インストリーム広告の事例
最後にインストリーム広告の事例を紹介しておきます。
【事例1】LINEマンガ
LINEマンガは人気お笑い芸人「ぺこぱ」さんを起用したCMです。
ぺこぱさんは2019年でM1ファイナリストに入賞した芸人コンビですが、話題性の高いタレントを起用することにより高い広告効果を生み出しました。
話題性の高いタレントを上手く起用した成功例と言えますね。
【事例2】ダンロップ公式|タイヤブランド
ダンロップのタイヤブランドのCMです。
「君の名は。」に参加したアンサー・スタジオが制作した「ROAD TO YOU~君へと続く道~」というアニメだそうで、メインキャラクターの声優として神谷浩史さん、沢城みゆきさんが恋人役で出演しています。
途中までマジで普通のアニメとしか思えず、広告が流れた瞬間から最後まで見てしまいました。笑
※アニメの途中で出てくるタイヤのディティールが細かすぎて気づきました
Twitterで同時期にタイヤプレゼントキャンペーン等も開催し、フォロワーを2000人以上増やすことに成功しました。
【実店舗】エースガーデン様|東京都八王子のゴルフ場
エースガーデン様は東京都や八王子にある国内最大級のゴルフ場です。
八王子エリアに絞って月1万円程度で配信し続けたところ、2ヶ月目ほどから新規顧客の増加が見られるようになりました。
エリアやターゲットを絞ることで、低予算で反応の高い広告が出せるのもインストリーム広告の特徴ですね。
インストリーム広告の出し方・設定方法
では最後にインストリーム広告の出し方について解説します。
まずはGoogle広告にログインしましょう。
「+」マークをクリックしてください。
「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。
「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」をクリックしましょう。
「動画」をクリックし「続行」を選択しましょう。
「カスタム動画キャンペーン」にチェックを入れて続行をクリックします。
スキップ不可のインストリーム(15秒)もありますが、5秒スキップのやり方ではカスタム動画キャンペーンを選択していきます。
キャンペーン名・予算の設定
次に
- キャンペーン名:店名でOK
- 予算:日額 or 広告の合計額
- 配信期間:期間を設定しない or 期間指定する
を諸々設定しましょう。
例えばキャンペーンの合計にして予算を10万円にした場合は、10万円消化した時点で配信が終了になります。
逆に日額3333円(月10万円)にした場合は、月10万円ペースで毎月広告を配信します。
以下は月5万円で継続的に広告を配信する場合の例です。
日額1666円(月約5万円)にして終了日はなしになっていますね。ここは広告の配信期間に合わせて調整してください。
ネットワークの設定(どこで表示するか?)
ネットワーク設定はインストリーム広告だけを配信したいので、「Youtube動画」を選択しましょう。
地域を設定する
次は地域を設定していきます。地域に関連するビジネスの場合、エリアや店舗の範囲指定などの設定を行いましょう。間違って全国配信にすると無駄な広告費がかかるので気をつけてください。
言語の設定
言語を日本語に設定します。もし日本在住の外国人などにPRする場合は、外国人の言語を設定してください。
その他の設定
あと「その他の設定」という小さなテキストリンクをクリックすると
- コンバージョン
- デバイス
- フリークエンシーキャップ
- 広告のスケジュール
という項目が出てきますのでそれぞれ開いてみましょう。
それぞれ必要があれば設定していきます。
例えば広告のスケジュールは夜だけ配信とか、土日は配信なしなども出来るので、ビジネス属性に合わせて調整してください。
コンテンツの除外に関しては特に設定しなくてOKです。
ユーザー
「ユーザー」ではユーザー属性を細かく設定できます。
ユーザー属性は明確でない場合は絞り込みすぎないほうが良いです。
絞り込むパターンとしては「女性専用」とか「メンズ専門」など属性が完全に絞り込める場合のみで、まずは全体に流してみて、反応をみながらターゲットを調整していくのがいいでしょう。
入札単価の設定
入札単価は「1回の視聴に対してかける上限単価」のことです。
まずは上限単価3円程度で出稿してみて再生数の伸びを観測してみるのがいいと思います。
コンテンツの設定
コンテンツはキーワードやユーザーの興味のあるトピックやプレースメントを設定できるところですが、インストリーム広告では特に必要ない部分なので、飛ばして大丈夫です。
※全国配信などの場合は絞り込む必要があります
動画広告の作成
最後に実際に配信する広告動画を設定していきます。
まずは広告用に設定するYoutube動画のURLを入力していきます。
「スキップ可能なインストリーム広告」にチェックを入れます。
遷移先(飛ばしたい先)のホームページやLPのURLを入力しましょう。入力すると自動的に「表示URL」にも入力されます。
あと実際に流れた場合の広告のチェックもできるので、広告を作成する前にプレビューで確認してみましょう。
OKだったら「キャンペーンの作成」をクリックすれば出稿完了になります!
まとめ
ではまとめです。
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【Youtubeのインストリーム広告とは?】
インストリーム広告とは、動画の再生前などに挟まれる全画面の動画広告のこと。
【インストリーム広告のメリット・デメリット】
■メリット
- ブランド認知が起きやすい
- 拡散効果を起こすこともある
■デメリット
- 動画制作の敷居が高い(逆に競合が少ないということでもある)
【インストリーム広告の種類】
- スキップ可能な広告(5秒スキップ)
- スキップ不可能な広告(15秒スキップ)
基本的には5秒でスキップ可能な広告の方が良い(15秒はストレスが大きい)。
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Youtubeのインストリーム広告は小規模事業から大企業まで幅広く使える方法です。
特に動画はブランド認知に大きな効果を発揮するので
- 地域エリアの見込み客に知ってもらいたい
等の場合はインストリーム広告を活用してみましょう。