こんにちは!株式会社SNACの大島です。
この記事では
- MEO対策の為のキーワード設定方法
というテーマで、店舗のGoogleマップ対策に必須のキーワード選定から実際に設定する時のポイントも含めて解説していきます。
マニュアル的に使える記事にしましたので、印刷等ご自由に使いながらあなたのキーワード選定に役立ててください。
【大前提】何のためにキーワードを設定するのか?
さて、MEOでキーワードを設定する際にまず意識をしておきたいのが目的です。
キーワード選定の目的がなければ「ただなんとなく上位表示すればいいな」になってしまい、何のために上位表示を頑張ってるか良くわからない…
という状態に陥りがちです。
キーワード設定をしている目的を僕なりに定義するとこうです。
これからお客さんになるであろう人たちが検索してきて、その人達が自店舗のGoogleマイビジネスやホームページを見てお客さんとして来てもらうため
MEO対策は上位表示するために行っているのではなく、あくまで売上として着地させるために行います。
よって「このキーワードに売上見込があるかどうか?」は十分に吟味すべきです。
ただMEO対策やSEOについて「業者以外から話を聞いたことがない」場合、大抵は何のためにキーワードを設定するのかが曖昧です。
なぜなら業者は「売るのに不利になるような情報は渡したくない」からです。
例えば「キーワードで上位表示しても売れるとは限らない」と言われたら、躊躇して契約に躊躇してしまいますよね。笑
僕もあまり売る上で不利になることは言いたくはないですが、100%売れる手法はこの世にありませんし、れっきとした事実なので知っておく必要があります。
ただ「売れやすいキーワード」は確実に存在します。
なので、キーワード設定の理想としては
- これからお客さんになるであろう人たちが検索してきて、その人達が自店舗のGoogleマイビジネスやホームページを見てお客さんとして来るキーワード
です。
この大前提をまず頭に入れておきましょう。
MEO対策で選定すべきキーワード
次は「MEO対策で選定すべきキーワード」です。
どのようなキーワードを選定すれば、上位表示に集客が見込めるのか?について知っておきましょう。
①検索ボリュームがある(月10人集客なら月間1000以上)
まずは検索ボリュームが存在することが必須です(月に検索されている回数)。
例えば月10人を集客したいと考えるなら、最低でも月間1000以上のボリュームが必要になります(独自算出)。
そもそもGoogleは「需要に合ったコンテンツを提供する」プラットフォームなので、集客をするためには見合った検索ボリュームが必要です。
おそらく上位表示されているのに顧客が来ないパターンは検索ボリュームがそもそもない所を狙っているケースがほとんどです。
月間10名を獲得するための計算式
例えば月間10名の顧客獲得を仮定するなら以下の計算式で表せます(どの業界でもそここまで大きな差異はでないかと思います)。
[box02 title=”月間10名を獲得するための計算式”]
- 検索ボリューム=1000
- クリック率(検索1位で約20%)=200クリック
- 成約率(5%)=10人
※クリック率と成約率はおおよその平均値なので、実際には前後します。
[/box02]
となります。実際すべての業種でこんな簡単には表せませんが、最低でも検索ボリュームが1000以上あることが望ましいです。
②広告の有無(複数ある=売れる可能性高)
検索した際に広告があるかどうか?も重要です。
「儲かるキーワードに広告あり」といっても過言ではなく、稼げるところには必ず広告があります。
「東京+小顔矯正」の場合、1ページ目に7つの広告があります。
特に広告数が4つ~7つ(検索エンジンの上や下)あるようなキーワードは稼げるキーワードと考えていいです。
逆に広告が一件もないキーワードは売上が見込めない可能性が高いです。いくら競合が少ないとはいえ、売上が見込めないキーワードを攻めるのはやめておきましょう。
③検索エンジン(SEO)の競合店舗
最後は検索エンジン(SEO)の競合レベルを見ていきます。
なぜMEO対策なのにSEOの競合を見るのか?というと、SEOとMEOの評価は相関性が高いからです。
検索エンジンで上位表示をさせることでMEO上位表示の確率も上がるので、競合レベルを見て勝てるキーワード選びをすることが重要です。
例えば検索上位層の顔ぶれで避けた方がいいキーワードとしては
- ポータルサイト(ホットペッパーなど)
- ページの質と数で太刀打ちできないサイト
- 価格が崩壊気味の店舗サイト
などです。
NGパターン1:ポータルサイトが上位に出てくる
まずポータルサイトが上位に出てきたら十中八九、SEOでは勝てません。
戦車に竹槍だと思って諦めましょう。
ポータルサイトは地域全体のまとめ情報サイトなので、それに一店舗で勝とうと思っても無理です。
もちろん絶対に攻めてはいけないという訳ではありませんが、その場合はポータルサイトよりも自店舗を選んでもらうだけのブランディングが必要になり、SEOよりもSNSブランディングのほうが適しています。
NGパターン2:ページの質と数で太刀打ちできないサイト
ページの質と数で太刀打ちできない店舗サイトが出てきた場合、あまりMEOで戦うべきではありません。
例えば競合の店舗が
- 30P(1P辺り5000文字だったら15万文字)
のホームページを作っていた場合、競合に勝つにはそれ以上のページ数、文字数が必要です。
仮に業者に頼むとしたらどんなに激安業者に頼んでありあわせのサイトを作ってもらっても40万円はかかります。
ホームページの質はトップページ以外のページ数も含まれるので、どんなにトップページだけを充実させても、
- 自店舗1P vs 競合店舗30P
では後発組は勝てません。競合のページ数を見て明らかに費用対効果が合っていない場合は避けたほうが無難です。
NGパターン3:価格が崩壊気味の店舗サイトが出てくる
もし上位表示をしている店舗が
- 激安理髪店
とか
- ワンコイン整体
のように低価格を売りにしている場合、あまり参入すべきではないです。基本的に相場は最安値が基準になるので、それ以上の価格で売ることが難しくなります。
それと、そもそも激安店が上位表示されているということは「安かろう」を求めるユーザーが多いことが予想されます。お店のコンセプトと合っていればいいですが、そうでない場合はやめておきましょう。
キーワード調査のポイント
キーワード調査を行うサイトのポイントですが、
- 地域名+業種名(顕在客)
- ユーザーの悩み(潜在客1)
の2つの観点から調査をしていきます。
①は例えば「鹿児島 整体」などの既に顧客になる可能性が高いキーワード、②は「ヘルニア」などの、今は顧客でないものの、これから顧客になる可能性が高いキーワードです。
理想としては
- 顕在顧客が一定数(月間10名程度取れるくらい)いて、なおかつ地域ユーザーの悩みに沿ったキーワード
を狙っていく形ですね。
キーワード設定を行うまでの手順(調査~選定~設定まで)
ではキーワード設定を行うまでの具体的な手順を学んでいきましょう。
①キーワードツールで調査をする
まずはキーワードツールで調査をしていきましょう。
ツールは今回は
を使ってキーワードと検索ボリュームを調べていきます。
①関連キーワードツールでキーワードを洗い出す
まずは関連キーワード取得ツールβ版で「地域名+業種名」のキーワードを洗い出していきましょう。
今回は例として「東京+小顔矯正」で調べてみます。
関連キーワードがずらっと表示されます。
関連キーワード取得ツールでサジェストが多い場合は、検索ボリュームが大きい可能性が高いです。
「Googleサジェスト」と表記されてるのは直近でよく検索されているワードで、それ以外のキーワードは五十音順で表示されます。
調査するキーワードは地域名さえ入っていれば思いついたものでいいですが、基本は業種名で調べるのがいいと思います(整体、エステ、美容院など)。
②キーワードの検索ボリュームを調べる
次はGoogleキーワードプランナーでキーワードの月間検索ボリューム(月に検索されている回数)を調べていきましょう。
まずはキーワードプランナーの「キーワードから開始」メニューにします。
「東京 小顔矯正」で「結果を表示」をクリックしましょう。
キーワード候補が出てきました。「小顔 矯正 東京」を見てみると1000~1万ボリュームなので、最低でも月に1000回以上は検索されてるということになります。
ただ、これだとざっくり過ぎるので、ここから更に月間ボリュームを細かく推測していきます。
「キーワード候補をダウンロード」をクリックし、Googleスプレッドシートかエクセル(csv.)でダウンロードしましょう。
「ダウンロード」をクリックしてダウンロードします。
シートがダウンロードできたらいらない列は削除しましょう。
同じ検索意図のキーワードは検索ボリュームを足し算する
次に同じ検索意図のキーワードは検索ボリュームを足し算していきます。
例えば
- 東京 小顔矯正
- 小顔矯正
- 小顔 東京
- 小 顔 矯正 東京
はほぼ同じ検索意図です。この場合、上記のどのキーワードで検索してもほぼ同じ検索結果が出てくるので、足してしまっても問題ありません。
↓↓↓
東京 小 顔 矯正 | 100 |
小 顔 矯正 東京 | 1,000 |
小 顔 矯正 新宿 | 100 |
子 顔 矯正 東京 | 100 |
合計月間検索ボリューム | 1300(最低ライン) |
足し算をしてみると、月間ボリューム1300が最低ラインになりました。ただこれだけだとまだ正確性に乏しいのでUbersuggestでも調べてみましょう。
「小顔 矯正 東京」で調べてみます。
検索ボリュームは「1600」となっています。あくまでこれらはツールなので目安ではありますが、あらかじめ可能な限り調べることでおおよその集客見込みを出すことができます。
③SNSやQ&Aサイトで需要を発掘する
更にSNSやQ&Aサイトで需要を発掘することも重要です。
ヤフー知恵袋などで悩みを入れてみると、ユーザーの具体的な悩みや問題点がよく見えてきます。
例えばですがYahoo知恵袋で「小顔矯正」と入れた場合の件数と「小顔矯正 東京」と入れた場合の件数です。
件数にかなりの違いがあることがわかります。
この比率はそのまま
- 小顔矯正に興味がある人
- 小顔矯正に興味があり、なおかつ東京の小顔矯正に行ってみたい人
の比率となります。この辺りの人数も見ておくといいですね。
インスタグラムで調べる場合は検索バーに「小顔矯正」「小顔矯正東京」などのキーワードを入れてみます。
投稿件数が出てきますね。投稿件数が多いほど需要があり、少ないほど需要は少ないと考えていいでしょう。
ターゲットは「小顔矯正に興味がある人&小顔矯正に興味があり、なおかつサロンに行こうと思ってる人」の両方を狙う
これはちょっとキーワード選定の話とは逸れますが、集客のことを考えると
- 小顔矯正に興味がある人
- 小顔矯正に興味があり、なおかつ東京の小顔矯正に行ってみたい人
の2パターンの人を顧客にしたほうがより多くの顧客が獲得できます。
地域名だけで狙うと、どうしても見込み客数自体が少なく、顧客が確保できないのがほとんどです。
その理由の多くは「小顔矯正には興味があっても、お店に行こうという発想の人は少ないから」です。
それではビジネスが成り立たない可能性ので、集客数を伸ばすという意味では「興味がある人+興味があってサロンにも行こうとしてる人」の両方をターゲットにすることがおすすめです。
設定するキーワードを決める
もしキーワード候補がいくつかあって悩んでいる場合は以下のシートを利用して数字を比較してみてください。
[box02 title=”検索ボリューム記入表”]
- Googleキーワードプランナー(地域名+業種):
- Ubersuggest(地域名+業種):
- インスタグラム(業種):
- インスタグラム(地域名+業種):
- Yahoo知恵袋(業種):
- Yahoo知恵袋(地域名+業種):
【記入例:東京+小顔矯正】
- Googleキーワードプランナー(地域名+業種):月間1200回
- Ubersuggest(地域名+業種):月間1600回
- インスタグラム(業種):35.7万件 ★需要多い
- インスタグラム(地域名+業種):4249件 ★需要多い
- Yahoo知恵袋(業種):3767件
- Yahoo知恵袋(地域名+業種):89件
[/box02]
となります。
ざっと見た感じでは「小顔矯正+東京」での集客ならインスタグラムを併用したMEO対策をしていくのが良さそうですね。
②MEOキーワードを設定する方法
最後は選定したキーワードを実際にGMB(Googleマイビジネス)やホームページに掲載していきます。
確実にキーワードを掲載しておきたいのは
- Googleマイビジネス(ビジネス情報、商品、サービス、投稿)
- ホームページ(title,description)
- SNS(プロフィール、投稿)
- ポータルサイト(店舗情報の入力欄)
辺りです。
業者さんにホームページやGMBのキーワード設定を頼む場合でも、一つ一つ丁寧にキーワードをチェックして「小顔矯正」や「小顔矯正+東京」というワードが散りばめられているかを確認しましょう。
店舗情報が掲載されているページには全てキーワードをしっかり入れて、Googleから情報を見つけて評価してもらうよう対策をしていくことが重要です。
店舗情報が掲載されている他のサイトを調べるには「intitle:店名」で検索するとすぐに見つかります。
「intitle:店名」で検索することで、タイトルに店舗名を含んだページのみを検索エンジンに表示することができます。
これで1つ1つの店舗情報をチェックし、選定したキーワードをポータルサイトや口コミ等確実に入れておきましょう。
まとめ
MEO対策のキーワードを設定する際は、全てのページで統一性をもたせることが重要です。
- ポータルサイト
- Googleマイビジネス
- SNS
- 口コミサイト
等、掲載されているサイト全てでキーワードを統一し、より評価が上がりやすい状態を作っていきましょう。
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